カリフラワー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/21 13:26 UTC 版)
カリフラワー | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Brassica oleracea L. var. botrytis L.[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ハナヤサイ[1]、ハナカンラン | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Cauliflower |
名前の由来はキャベツ類の花を意味する、kale flower もしくは cole flower から。和名はハナヤサイ(花椰菜)、ハナキャベツ(花キャベツ)、ハナカンラン(花甘藍)。木立花葉牡丹(キダチハナハボタン)と呼ぶこともある。
白くこんもりとした花蕾と太い茎が特徴。よく似たブロッコリー(B. oleracea var. italica)は別変種。
概要
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地中海沿岸原産のケールなど栽培されていた野菜から、突然変異によって生まれた、あるいは近東を原産地とするものが、ローマ帝国の衰退後にアラブ人の手によってヨーロッパに伝えられた等と言われている。
株の大きさは高さ50 - 60センチメートル (cm) 、横に50 - 60 cmほど広がる[3]。茎の肥大化と花蕾(からい)が発育しない性質により、花梗(かこう)は低い位置で球状の塊となる。収穫せず生育させても、他のアブラナ属のようには伸長しない。日本でも最近認識されてきた緑色のロマネスコ(Romanesco、品種名「カリブロ」)等も仲間である。
太い茎がミネラルやビタミンを貯蔵する器官としての役割を果たすため、良質な花や実がつき、他のアブラナ科植物より栄養価が高い。
名称
英名のカリフラワー(cauliflower)はイタリア語の cavoli fiori に由来する[4]。cavoli、fiori はそれぞれ cavolo(キャベツ)、fiore(花)の複数形であり、cavoli fiori で「開花したキャベツ」といった意味になる[4]。イタリア語の cavolfiore (カヴォルフィオーレ)は、カリフラワーを表わす単数名詞である。フランス語では chou-fleur (シュウフルォー)といい[5]、chou は「キャベツ」という意味の男性名詞、fleur は「花」という意味の女性名詞の単語である。
和名のハナヤサイ(花椰菜)は、キャベツの古い漢名である椰菜(ヤサイ)[6]に花を組み合わせた言葉で[注 1]、キャベツのなかまで花蕾を食べることに由来する[3]。別名のハナキャベツ、ハナカンラン(花甘藍)[7]も同様に花とキャベツを組み合わた名称である。
漢名を花椰菜(カヤサイ)というが、これは和名ハナヤサイの漢字表記が中国に逆輸入されたものである[8][出典無効]。
カタカナ語としては、現在のカリフラワーという表記が定着する以前はコーリフラワー、コーリーフラワーなどの表記が見られた[9][10]。また、漢字表記として和名または漢名由来の花椰菜が当てられた[2]。
注釈
- ^ 「花野菜」とも表記されるが、語源を考えると本来は誤りである。
- ^ 科学者は遺伝子構造の解析に基づいて、ブロッコリーのある遺伝子が突然変異した品種と結論づけている[12]。
- ^ 耳の軟骨が硬い人に発生しやすい。
- ^ 柔道、相撲、レスリング、ラグビー、ボクシング等。
出典
- ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Brassica oleracea L. var. botrytis L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2021年11月5日閲覧。
- ^ a b 三省堂百科辞書編輯部編 「カリフラワー」『新修百科辞典』 三省堂、1934年、523頁。
- ^ a b c d e f g h 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 144.
- ^ a b Harper, Douglas. “cauliflower”. Online Etymology Dictionary. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 講談社編 2013, p. 137.
- ^ “跡見群芳譜(農産譜 キャベツ)”. 2021年8月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 17.
- ^ “跡見群芳譜(農産譜 ブロッコリー)”. 2021年8月12日閲覧。
- ^ 『蔬菜の栽培』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 『野菜自給十坪菜園』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ a b c d 武 鈴子『からだに効く 和の薬膳便利帳』家の光協会、2012年、134頁。
- ^ a b マッケンハウプト 2019, p. 32.
- ^ マッケンハウプト 2019, p. 34.
- ^ a b c d e f g h i j k l 主婦の友社編 2011, p. 158.
- ^ 世界の食用植物文化図鑑・173ページ
- ^ a b c d e f 藤田智監修 NHK出版編 2019, p. 145.
- ^ “【家庭菜園のプロ監修】3月に種まき・苗を植える野菜とは?おすすめ品目10選 | AGRI PICK”. 農業・ガーデニング・園芸・家庭菜園マガジン[AGRI PICK]. 2021年3月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 金子美登 2012, p. 97.
- ^ a b c d e f 主婦の友社編 2011, p. 159.
- ^ a b “作物統計調査>作況調査(野菜)>確報>平成24年産野菜生産出荷統計>年次>2012年”. e-Stat. 総務省統計局. 2014年11月6日閲覧。
- ^ “JA徳島市 カリフラワー”. 徳島市農業協同組合. 2014年11月6日閲覧。
- ^ “第3問 正解”. 中国四国農政局. 2014年11月6日閲覧。
- ^ a b “FAOSTAT>DOWNLOAD DATA” (英語). FAOSTAT. FAO. 2014年11月6日閲覧。
- ^ 世界の食用植物文化図鑑・170ページ
- ^ 「ご飯の代わりにカリフラワー/低糖質・低カロリー 健康志向の定番へ/オイシックス:カット済み通販 ローソン:キーマカレー改良」『日経MJ』2018年9月3日(コンビニ・フード面)。
- ^ 耳介血腫 - 日本耳鼻咽喉科学会愛媛県地方部会、愛媛県耳鼻咽喉科医会HP
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