媒質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/28 10:20 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2021年12月)
( |
媒質(ばいしつ、medium)とは、波動が伝播する場となる物質・物体のことである。
音波
人間が普段耳にしている音(音波)は、空気を媒質として伝播する。音が聴こえるのは、耳の中の鼓膜が大気という媒質の振動を感じ取っているためである。
空気以外でも、水や金属が音の媒質となり得る。水や金属は、空気よりも素早く音を伝える(音速の記事も参照)。
真空中では、音の媒質となるものが存在しないので、音波は伝わらない。
電磁波
真空中における電磁波や光波の媒質は、現在では空間そのものと考えられている。古くはエーテルという架空の媒質が想定されていたが、アインシュタインの特殊相対性理論によって、想定の必要性は否定された(「存在しない事が完全に証明された」のではなく「存在していようがしていまいがどちらでも構わない事が判明した」の意)。
光速度は媒質に影響を受け、真空中で最大となる(秒速299,792,458 m)。尚、真空という媒質の中を移動する光の速度は、この宇宙における最大の速度であるとされている。
透明な物質も光の媒質となる。水や大気、ガラスなどがそれに該当する。水や空気の中では、光の速度は真空中を移動する時より低下する。そのため、条件を揃えれば荷電粒子を(その媒質における)光速度より速く移動させる事も出来る。この際の発光現象をチェレンコフ放射と呼ぶ。
外部リンク
媒質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/22 03:02 UTC 版)
音波は、真空中では伝播せず、必ず気体・液体・固体のいずれかの媒質を介する必要がある。
※この「媒質」の解説は、「音波」の解説の一部です。
「媒質」を含む「音波」の記事については、「音波」の概要を参照ください。
「媒質」の例文・使い方・用例・文例
- その屈折率によって決定された媒質の物理的特性
- 1つの媒質から別の媒質を通過するとき(光あるいは音の)伝播する波の方向が変化すること
- 媒質を通って電波が移動すること
- 微生物によって周囲媒質の中に分泌される毒素
- 屈折面という,光線などが屈折する,2つの媒質の境界面
- 二つの媒質の境界面に差し込んでくる光線
- 光などが一つの媒質を通過して他の媒質との境界に達する
- チェレンコフ光という,高速荷電粒子が透明媒質中を通過するときに放出される光
- 粒子速度という,媒質粒子が音波で振動する瞬間速度
- 二つの異なった媒質の境界を伝わる波動
- 媒質中を振動が伝わってゆく現象
- >> 「媒質」を含む用語の索引
- 媒質のページへのリンク