鉄筋工
概要解説 鉄筋工の行う仕事は、マンションやビルディングなどの建築物をはじめとして、橋梁、トンネル、高速道路、地下鉄に至る構造物まで、私たちが生活し行動する基盤になるほとんどの物に及んでいます。これらの建物は、骨組みになるかご状の鉄筋のまわりをコンクリートで固めた構造体で鉄筋コンクリート構造といわれており、鉄筋工の行う仕事が不可欠なものだからです。鉄筋工事は構造力学的に大変重要な仕事であり、材料の選別・正しい加工・配置基準に合った取付けを行うための技能と知識が必要な仕事です。 必要な能力・資格など 鉄筋工になるには特別の学歴は必要なく、全国の鉄筋業者が中学・高校へ行う求人活動も、土木科・建築科に限らず広く活動的で健康な生徒を求めています。一般に建設現場では鉄筋工だけが独立して作業するわけではなく、数多くの職種が協力し合って仕事を進めるため、まずは周囲の人たちと仲良く仕事のできる協調性を持ち、性格的に明るい人であれば問題はありません。最近はある程度の規模以上の官庁工事には1級鉄筋技能士の常駐が要求されており、技能士手当を支給している会社も多いため、資格取得をめざして仕事をするとよいと思います。鉄筋技能士の技能検定は、学校で専門課程を受けていなくても現場での実務経験3年で2級技能士の受験資格を得られ、さらに2級合格後5年の実務経験を積み1級技能士を受験することができます。 関連する職業
鉄筋施工技能士
(鉄筋工 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/18 13:44 UTC 版)
鉄筋施工技能士 | |
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実施国 | ![]() |
資格種類 | 国家資格 |
分野 | 鉄筋施工 |
試験形式 | 学科及び実技 |
認定団体 | 厚生労働省 |
等級・称号 | 1級、2級・鉄筋施工技能士 |
根拠法令 | 職業能力開発促進法 |
公式サイト | http://www.javada.or.jp/ |
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鉄筋施工技能士(てっきんせこうぎのうし)とは、国家資格である技能検定制度の一種で、都道府県職業能力開発協会(問題作成等は中央職業能力開発協会)が実施する、鉄筋施工に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。
概要
技能検定においては、「鉄筋施工図作成作業」と「鉄筋組立て作業」に分かれる。
等級には、1級及び2級があり、それぞれ上級技能者、中級技能者が通常有すべき技能の程度と位置づけられている。
鉄筋施工技能士は、職業訓練指導員 (建設科)の実技試験免除資格になっている。
実技作業試験内容
鉄筋施工(鉄筋施工図作成作業)
- 1級:2階建て鉄筋コンクリート造の建築物の基礎伏図、はり・床伏図、各部断面リスト等に基づき、柱、はり及び小ばりの鉄筋施工図並びに加工絵符(えふ)の作成について行う。試験時間=3時間
- 2級:2階建て鉄筋コンクリート造の建築物のはり・床伏図、断面リスト等に基づき、スラブの鉄筋施工図並びに加工絵符(えふ)の作成について行う。試験時間=2時間30分
鉄筋施工(鉄筋組立て作業)
- 1級:曲げ加工した鉄筋を使用し、図面及び仕様に従い、基礎、柱及びはりの取合い部の鉄筋の組立てを行う。試験時間=2時間10分
- 2級:曲げ加工した鉄筋を使用し、図面及び仕様に従い、基礎、柱及びはりの取合い部の鉄筋の組立てを行う。試験時間=1時間40分
取得後の称号
技能検定に合格すると1級は厚生労働大臣名の、2級及び3級は各都道府県知事名の合格証書が交付され、技能士を称することができる。資格を表記する際には「1級鉄筋施工技能士」、「2級鉄筋施工技能士」のように等級を明示する必要がある。等級の非表示、等級表示位置の誤り、職種名の省略表示などは不可である。 なお職業能力開発促進法により、鉄筋施工技能士資格を持っていないものが鉄筋施工技能士と称することは禁じられている(名称独占資格)。
関連項目
外部リンク
鉄筋工と同じ種類の言葉
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