胎土
胎土
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 03:52 UTC 版)
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胎土
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 14:20 UTC 版)
陶芸では、粘土の素地(胎土)を求める品物の姿に成形し、窯で加熱することで強度を高め、硬化させ、形を固定させる(時には気泡のため壊れてしまうこともある)。陶芸に用いられる素材の性質には地域により大きなバリエーションがあり、このために各地域に独特の焼きものが生まれる。ある目的に適した胎土を得るために粘土とその他の各種素材が混合されることが普通である。 成形を行う前に、胎土の中に入った空気を取り除く必要がある。この作業は脱気と呼ばれ、真空土練機を使うか、もしくは手で土揉み(土練り)して行われる。土揉みには胎土全体の水分含量を均一にする働きもある。胎土の脱気・土揉みが済むと、さまざまな技法を用いて成形が行われる。成形した胎土は焼く前に乾燥される。乾燥にはいくつかの段階がある。「半乾き」(Leather-hard)は水分がおよそ15%の段階を指す。この段階の胎土は非常に堅固で、可塑性は大きくない。削りや、取っ手の取りつけなどはこの段階で行われることが多い。「絶対乾燥」(bone-dry)は水分が(ほぼ)0%となった段階を指す。焼く前のものは生素地(greenware)と呼ばれる。この段階の胎土は非常に脆く、簡単に壊れてしまう。
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