精錬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/14 01:54 UTC 版)
精錬(せいれん、英語:refining)とは、電気分解や化学処理により金属の純度を高めること[1]。熱エネルギー等を利用して鉱石その他の原料から有用金属を取り出す「製錬」とは異なる[1][2]。ただし、一般図書では「精錬」と「製錬」が厳密には区別されていないと指摘されている[1]。
鉄生産の場合、砂鉄や鉄鉱石を溶かして粗鋼を作る工程を製錬工程、その粗鋼から不純物を除去して炭素量などの調整を行う工程を精錬工程という[3]。転炉法の精錬工程では、脱炭精錬前に燐や硫黄を除去する「溶銑予備処理」、炭素を除去する「一次精錬」、水素や窒素などの気体を抜き、必要に応じてさらに硫黄の除去や合金添加を行う「二次精錬」に分けられる[4]。
種類
脚注
- ^ a b c 足尾銅山跡調査報告書3 日光市、2023年10月19日閲覧。
- ^ 住友金属鉱山 統合報告書 2019 用語集 住友金属鉱山、2023年10月19日閲覧。
- ^ ふくしま鉄ものがたり 公益財団法人福島県文化振興財団、2023年10月19日閲覧。
- ^ 鋼を生み出す その1 製鋼法の主流 転炉法 日本製鉄、2023年10月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 精選版 日本国語大辞典『精錬』 - コトバンク
- コトバ解説:「精練」と「製錬」と「精錬」の違い - 毎日新聞
精錬
「精錬」の例文・使い方・用例・文例
- 鉄を精錬する
- この鉛精錬所は閉鎖寸前だ。
- 金を精錬する
- 精錬せる金
- 精錬所
- 兵を精錬する
- 精錬の兵
- 精錬を受けさせる、または、精錬により形作る
- 建物を暖めたり、廃物・溶解または精錬した原鉱を燃したりするための熱が作られる仕切られた部屋
- 精錬のための工場
- 炭素含有量が高いため壊れやすく、精錬の代わりに鋳込みによって成形される必要がある合金
- 金属硫化物の鉱石を精錬するときに形成される、硫化物の混合物
- まだ精錬していない金属
- 粗銅という精錬程度の銅
- エレクトロスラグ溶解法という,鋼の精錬法
- 鉱石の精錬に際して出るかす
- 精錬した銀の塊
- 鉱物精錬の炉から出る煤煙
- 鉱物の採掘や精錬などをする産業
- 鉱物の採掘や精錬の際に生じる廃棄物が生物にもたらす害毒
精錬と同じ種類の言葉
品詞の分類
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