すじ‐かい〔すぢかひ〕【筋▽違い/筋交い】
筋交い
筋交い(すじかい)
筋交い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/02 14:07 UTC 版)
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a=梁 b=柱 c=筋交い d=土台 e=基礎
筋交い(すじかい)とは、柱と柱の間に斜めに入れて建築物や足場の構造を補強する部材である。「筋交」「筋違」「筋違い」とも表記され、ブレース (brace) とも呼ばれる。
構造体の耐震性を強める効果があり、建築基準法では一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられている(梁と梁、耐力壁で十分な強度が発揮できる場合は除く)。柱と梁の形づくる長方形は、接合部の強度に余裕がないと、地震や暴風などの水平力を受けたときに平行四辺形にひしゃげるように変形してしまう。そこで、対角線状に筋交いを加えて三角形の構造を作り、変形を防止するわけである。
イラストではクロスに2本組まれているが、斜めに1本のみの場合もある。1本のものを片筋交い、クロスのものをたすき掛け筋交いという。
多くの場合は木材や鉄骨など圧縮引張の両方に効くものを用いるが、鉄筋のように圧縮に弱いものをたすきがけにして用いることもある。木造建築の場合、数本の釘や
金物で柱に固定された筋交いの入った壁は構造計算上耐力壁とされるが、その壁倍率(大きいほど強い)は筋交いの仕様によって異なる。
| 筋交いの材質 | シングル (片筋交い) |
ダブル (たすき掛け) |
|---|---|---|
| 15mm厚×90mm幅の木材 | 1倍 | 2倍 |
| 9mmm径の鉄筋 | 1倍 | 2倍 |
| 30mm厚×90mm幅の木材 | 1.5倍 | 3倍 |
| 45mm厚×90mm幅の木材 | 2倍 | 4倍 |
| 90mm角の木材 | 3倍 | 5倍 |
筋交いは大抵、壁の中に隠れるように取り付けられるが、ラーメン構造の大型駐車場などでは露出した筋交いが見えてくることも多い。また、壁の少ないピロティが構造上の弱点となっている場合などに、耐震補強の手段として筋交いを追加することがしばしばある。
耐火建築物であっても、水平力のみを負担し、主要構造部に該当しない筋交いは、木材等の可燃物であっても原則として耐火被覆は不要である。この性質を利用し、耐火性能が要求される中大規模木造建築物で筋交いの木材を意匠的に現しで使用する例もしばしばみられる[2]。
脚注
- ^ “久留米市中間検査手引書 第3章 建設省告示”. 久留米市 (2018年3月16日). 2026年2月2日閲覧。
- ^ “TIMBERIZE”. www.timberize.com. 2025年4月23日閲覧。
関連項目
「筋交い」の例文・使い方・用例・文例
- 横方向の筋交い
- 筋交いのページへのリンク
