土左衛門とは? わかりやすく解説

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どざえもん〔ドザヱモン〕【土左衛門】

読み方:どざえもん

ふくれあがった水死体を、享保(1716〜1736)ころの江戸力士成瀬川(なるせがわ)土左衛門の色白肥満体見立てて言いしたものという》おぼれて死んだ人のからだ水死体


土左衛門

作者半村良

収載図書かかし長屋
出版社集英社
刊行年月2001.12
シリーズ名集英社文庫


土左衛門

読み方:どざえもん

  1. 近世奇跡考享保九年午六月深川八幡社地相撲番附見し成瀬川土左衛門奥州産前頭の初にあり、案ずるに江戸方言溺死の者を-といふは、成瀬川肥大の者故に水死し渾身ふくれふとりたるを、土左衛門の如しと、戯れいひしが、遂に方言となりしか。此説信じ難し泥溝ドブ称し、又投ずる音をドブンなどいへば、例の人名擬せしまでなるべし
  2. 水死した者のことをいふ。
  3. 〔俗〕水死人の事。
  4. 溺死人のことをいふ。
  5. 享保九年六月江戸深川八幡境内で、相撲興行催された時、奥州初上り成瀬土左衛門といふ力士があつた。ぶくぶく肥り色が白く丁度水ぶくれ水死人のやうなので、爾来水死人を土左衛門といふやうになつたものである
  6. 水死者。三島
  7. 水死人のこと。或人が水死人の水ぶくれしたのを見て力士成瀬川土左衛門たとえて、「土左衛門のようだ」といつたことから出たという。
  8. 水死人、溺死人。享保の頃力士成瀬川土左衛門色白極めて肥大溺死者がこれに似ているところより斯くいう。〔俗〕

分類 俗語、俗/一般

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土左衛門

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 04:50 UTC 版)

水死」の記事における「土左衛門」の解説

浮いた水死体のことを「土左衛門(どざえもん)」と呼ぶのは江戸時代からの伝統である。 名前の由来は、山東京伝の『近世奇跡考巻1に「案(あんず)るに江戸方言溺死の者を土左衞門と云(いう)は成瀨川肥大の者ゆゑに水死し渾身暴皮(こんしんぼうひ)ふとりたるを土左衞門の如しと戲(たわむ)ゐひしがつひに方言となりしと云」とある。水死体はいったん水底沈み腐敗が始まるとガス発生し組織吸ってぶよぶよになり、体が膨れ上がって真っ白に見えことがあるこの様が、享保年間色白典型的なあんこ型体形締まりのない肥満体)で有名だった大相撲力士成瀬川土左衛門にそっくりだったことからこの名がついたという。 力士四股名には伝統名として繰り返し襲名されるものが多いが、「土左衛門」はこの成瀬川の後は一度襲名されることがなかった。 昔から海運業海洋土木水産業造船業等海にまつわる業界では、土左衛門を発見し陸に上げて供養することは縁起が良いこととされている。

※この「土左衛門」の解説は、「水死」の解説の一部です。
「土左衛門」を含む「水死」の記事については、「水死」の概要を参照ください。

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土左衛門

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 00:17 UTC 版)

語源

江戸時代力士成瀬川土左衛門が肌が白く体形締まりがなかったため、溺死者の様子をそれにたとえた語。

発音(?)

ど↗ざえもん

名詞

どざえもん

  1. (俗語) 溺死者。水死体

「土左衛門」の例文・使い方・用例・文例

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