どざえもん〔ドザヱモン〕【土左▽衛門】
土左衛門
読み方:どざえもん
- 〔近世奇跡考〕享保九年午六月深川八幡社地の相撲の番附を見しに成瀬川土左衛門奥州産前頭の初にあり、案ずるに江戸の方言に溺死の者を-といふは、成瀬川肥大の者故に、水死して渾身ふくれふとりたるを、土左衛門の如しと、戯れいひしが、遂に方言となりしか。此説信じ難し、泥溝をドブと称し、又水に投ずる音をドブンなどいへば、例の人名に擬せしまでなるべし。
- 水死した者のことをいふ。
- 〔俗〕水死人の事。
- 溺死人のことをいふ。
- 享保九年六月、江戸深川八幡境内で、相撲興行の催された時、奥州初上りの成瀬土左衛門といふ力士があつた。ぶくぶく肥り色が白く丁度水ぶくれの水死人のやうなので、爾来、水死人を土左衛門といふやうになつたものである。
- 水死者。三島。
- 水死人のこと。或人が水死人の水ぶくれしたのを見て力士の成瀬川土左衛門にたとえて、「土左衛門のようだ」といつたことから出たという。
- 水死人、溺死人。享保の頃力士成瀬川土左衛門は色白く極めて肥大で溺死者がこれに似ているところより斯くいう。〔俗〕
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