営業用自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:10 UTC 版)
「マニュアルトランスミッション」の記事における「営業用自動車」の解説
トラックやバスなどの商業用大型車では、流体クラッチの伝達ロスから必然的に生じる数%の燃費の差を克服できず、商業用途で厳しく要求される燃料コストや整備性、積載時の走行性能の問題からMT車が主流であった。しかし2000年代半ば以降、MTをベースとしたセミオートマチックトランスミッションが実用レベルに達しMT車と遜色ない燃費・走行性能が実現したことで、トラックでもAT・AMTへの移行が進んでいる。 大型・中型バスも2000年代まではMT車が主流であったが、交通バリアフリー法によるノンステップバス化、ハイブリッド車の普及やエンジンの小排気量化に伴ってAT・AMTへの移行が進んだ結果、2021年時点では、大型観光バスは日野・セレガといすゞ・ガーラの一部仕様のみ、大型路線バスの新車ラインナップからは消滅、小型トラックとパワートレインを共用するマイクロバスには残る程度となっている。 日本のタクシーも同様、1990年代まではMTが主流であったが、2014年の第二種普通運転免許取得者の15,701人中、55%の8,649人がAT限定で取得している。タクシー用の車種構成も、2008年から2009年にかけてトヨタ・クラウンコンフォートやトヨタ・クラウンセダン、日産・セドリック営業車がATのみになった。クラウンコンフォート・クラウンセダンの後継タクシー専用車であるトヨタ・ジャパンタクシーも、トヨタ・ハイブリッド・システムと称する電力・機械併用式CVT専用車である。
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