日本の乗合タクシー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 14:01 UTC 版)
日本では、9人以下の旅客を運ぶ営業用自動車を利用した乗合自動車を乗合タクシーと呼んでいる。 深夜に別の交通機関がなくなる地域や、過疎地など路線バスの機能が充分に発揮できない(大型自動車を用いて一定の運行頻度を保って事業を行うことが難しい)場所などで主に運行されている。 タクシー事業者が行っており、タクシー車両を用いるためこの名前がついているが、所定のダイヤと停車地に従って運行しており、利用者にとってタクシーというより路線バスに近い感覚での利用となる。このため、実態は乗合タクシーでもタクシー会社委託のコミュニティバスの路線と扱っているケースも少なくない。 使用される車種は、乗車定員9人の「ジャンボタクシー」が多い(利用者数が極端に少ない場所では、乗車定員5〜6人の一般的なセダン型タクシーを使うこともある)。立席利用など、座席定員を超える乗客を乗せることはできないため、グループでの利用をしないように呼びかける事業者もある(乗客を乗せきれない場合、続行便を手配する事業者もある)。乗務員は普通二種免許以上の所持が必要である。 乗合タクシー事業は、道路運送法の「特定旅客自動車運送事業」に該当する場合があり、営業する場合は国土交通省の許可が必要である。 日本におけるおもな運行事業者については、日本の乗合タクシー運行事業者一覧を参照。
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