六フッ化ウランとは? わかりやすく解説

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ろくふっか‐ウラン〔ロクフツクワ‐〕【六×弗化ウラン】

読み方:ろくふっかうらん

ウラン弗素(ふっそ)の化合物常温白色固体セ氏約56.5度で昇華する空気中の水分反応して弗化水素発生するガス状の六弗化ウランはガス拡散法ガス遠心分離法経て濃縮ウランになる。化学式UF6


六フッ化ウラン

六フッ化ウラン(UF6)は、ウランフッ素の化合物であり、常温大気圧白色固体であるが、約60気体になる。また、空気中に漏洩する空気中の水分反応し腐食性の強いフッ化水素発生し人体フッ化水素触れると化学的な火傷を負うことがある軽水炉燃料には濃縮ウラン使用するが、濃縮するためにウラン気体にする必要があり、天然ウランイエロケーキ転換施設において六フッ化ウランに転換される濃縮された後はウラン燃料加工のために二酸化ウラン再転換される。

六フッ化ウラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 23:26 UTC 版)

六フッ化ウラン
識別情報
CAS登録番号 7783-81-5 
国連/北米番号 2978 (<1% 235U)
2977 (>1% 235U)
RTECS番号 YR4720000
特性
化学式 UF6
モル質量 352.02 g/mol
外観 無色固体
密度 5.09 g/cm3, solid
融点

64.8 ℃ (338.0 K)

沸点

56.5 ℃ (329.7 K)(昇華)

への溶解度 水と反応
構造
分子の形 八面体形
双極子モーメント 0 D
熱化学
標準生成熱 ΔfHo -2317 kJ/mol
標準モルエントロピー So 228 JK-1 mol-1
危険性
安全データシート(外部リンク) ICSC 1250
EU分類 猛毒 (T+)
環境への危険性 (N)
EU Index 092-002-00-3
Rフレーズ R26/28, R33, R51/53
Sフレーズ (S1/2), S20/21, S45, S61
引火点 不燃性
関連する物質
その他の陰イオン 六塩化ウラン
その他の陽イオン 六フッ化ネプツニウム
六フッ化プルトニウム
関連するフッ化ウラン フッ化ウラン(III)
フッ化ウラン(IV)
フッ化ウラン(V)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

六フッ化ウラン(ろくフッかウラン)は、化学式 UF6 で示される化合物常温では固体だが約 56.5 ℃ で昇華して気体になる。

空気中の少量の水分と反応してフッ化水素 (HF) を放出する。

核燃料を得るために、ウラン同位体である 238U235U を分離する作業が行われる。これをウラン濃縮といい、六フッ化ウランの気体を遠心分離器などの装置に供給して行う。ウランをフッ化させる理由は、単体のウランを気化させ続けるには約 3800 ℃ の高温が必要だが、前述の通り六フッ化ウランは沸点が低く、処理の開始から完了まで気体の状態を維持するのが容易であること、フッ素が単核種元素であり、六フッ化ウランの式量の差は全てウランの質量数の差に由来することにある。

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