丘浅次郎とは? わかりやすく解説

おか‐あさじろう〔をかあさジラウ〕【丘浅次郎】

読み方:おかあさじろう

18681944動物学者静岡生まれ東京高師教授海産動物研究進化論普及尽力し、「進化論講話」はその代表作また、文明批評家としても有名。


丘浅次郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 07:43 UTC 版)

丘 浅次郎
人物情報
生誕 (1868-12-31) 1868年12月31日
日本静岡県
死没 1944年5月2日(1944-05-02)(75歳)
出身校 帝国大学フライブルク大学
子供 丘英通(動物学者)
学問
研究分野 動物学生物学
研究機関 山口高等学校高等師範学校東京文理科大学
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丘 浅次郎(おか あさじろう、明治元年11月18日1868年12月31日) - 昭和19年(1944年5月2日)は、日本動物学者高等師範学校教授を歴任。

経歴

1868年、遠江国掛塚(現・静岡県磐田市掛塚)生まれ。父親が大阪造幣局勤務であったため、少年期は大阪市内で暮らす。大坂英語学校に入学し抜群の成績を修め、その後に旧制第一高等学校の前身である東京大学予備門に入学するも、歴史科目のみ成績が極端に悪く、2年続けて落第したため退学処分となった。このため大学への正規課程への入学資格を持たず、1886年帝国大学理科大学動物学科選科に入学した。1891年から3年間ドイツに留学し、フライブルク大学アウグスト・ヴァイスマンに、またライプツィヒ大学でカール・ロイカルトに師事。

帰国した翌年の1895年山口高等学校教授に就任。その2年後の1897年高等師範学校教授に任命された。1929年定年退官となり、以降は東京文理科大学非常勤講師として勤務した。墓所は谷中霊園

受賞・栄典

研究内容・業績

生物学・発生学に関して

エスペラントに関して

家族・親族

著書

  • 新編中等動物学 六盟館 1898.4。
  • 近世生理学教科書 三木佐助 1898.11(中等教育理科叢書)。
  • 近世動物学教科書 三木佐助 1899.11(中等教育理科叢書)。
  • 中学生理教科書 六盟館 1899.12。
  • 中学動物教科書 六盟館 1900.1。
  • 教育と博物学 開成館 1901.12(博物学叢書 第1巻)。
  • 簡易動物学講義 開成館 1902.3(博物学叢書 第2巻)。
  • 進化論講話 開成館 1904.1 全国書誌番号:40055275。 のち講談社学術文庫 ISBN 978-4061580138, ISBN 978-4061580145
  • 進化と人生 東京開成館 1906.6 のち講談社学術文庫。
  • 最新動物学教科書 六盟館 1906。
  • 女子理科生理衛生教科書教授資料 開成館 1909.1。
  • 女子理科動物教科書教授資料 開成館 1909.1。
  • 最新生理衛生教科書 六盟館 1913。
  • 人類之過去現在及未来 日本学術普及会 1914。
  • 人類進化の研究 大学館 1915。
  • 生物進化論 大学館 1915。
  • 生物学講話 開成館 1916。
  • 最新遺伝論 六盟館 1919。
  • 煩悶と自由 大日本雄弁会 1921。
  • 猿の群れから共和国まで 共立社 1934。
  • 生物・人生・哲学 浅間書房 1949。
  • 丘浅次郎著作集 全5巻 有精堂出版 1968。
  • 近代日本思想大系 9 丘浅次郎集 筑摩書房 1974。
  • 生物学的人生観 講談社学術文庫 1981 ISBN 978-4061585393, ISBN 978-4061585409

出典、注釈

  1. ^ 『官報』第7499号、「叙任及辞令」1908年06月26日。
  2. ^ ゴダール、クリントン (2007年). “「コケムシから哲学まで――近代日本の「進化論・生物学の哲学」の先駆者としての丘浅次郎」”. 『日本哲学史研究』 4: 75-99 頁. https://web.tohoku.ac.jp/modern-japan/godart-kokemushi-kara-tetsugaku-made-2007/. 
  3. ^ 井上勲 まぼろしの「博物学雑誌」,つくば生物ジャーナル Tsukuba Journal of Biology (2003) 2: 20-21.
  4. ^ 丘浅次郎『人事興信録』第8版 [昭和3(1928)年7月]

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