ブイ‐エル‐エス‐アイ【VLSI】
超LSI
別名:VLSI,超大規模集積回路
【英】Very Large Scale Integration
超LSIとは、1チップに搭載される素子数が従来を大幅に上回る大規模集積回路について名付けた、1980年代の呼称である。
当初は搭載される素子数が1万素子以上の場合でも、超LSI(またはVLSI)と呼んでいたが、1990年代にかけては100万素子以上を搭載したLSIを指すようになった。また、チップあたりの素子数が1000万素子以上のものを超々LSI(Ultra Large Scale Integration)と呼んだ時代もあるが、現在では様々な集積密度のLSIが製品化されているため、あまりこうした区別はされていない。
論理回路・集積回路: | 論理和演算 タイミングシミュレーション デュアル・モジュラス・プリスケーラ 超LSI ULSI XMOS |
電子回路・電子部品: | A/Dコンバータ |
VLSI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 03:25 UTC 版)
もとの分類ではLSIに全て入るわけだが、1980年代に開発され始めたより大規模な集積回路をVLSI (Very Large Scale Integration) とするようになった。これにより、これまでの多数のICで作られていたコンピュータに匹敵する規模のマイクロプロセッサが製作されるようになった。1986年、最初の1MbitRAMが登場した。これは100万トランジスタを集積したものである。1993年の最初のPentiumには約310万個のトランジスタが集積されている。また、設計のルール化はそれ以前と比較して設計を容易にした。 また、カーバー・ミードとリン・コンウェイの『超LSIシステム入門』によりVLSIにマッチした設計手法が提案された。これはMead & Conway revolution(en:Mead & Conway revolution)と呼ばれることもあるなどの影響をもたらした。たとえば、1950年代には、大学で最先端のコンピュータを実際に建造するなどといったこともさかんだったわけであるが、1970年頃以降にはコストの点で現実的ではなくなっていた。それが、CAD等の助けによりパターンを設計してチップ化する、という手法で、大学などでも最先端の実際の研究がまた可能になった、といった変化を齎したのが一例である。たとえば初期のRISCとして、IBM 801、バークレイRISC(SPARCへの影響が大きい)、スタンフォード系のMIPSがまず挙がるが、後者2つにはその影響がある。
※この「VLSI」の解説は、「集積回路」の解説の一部です。
「VLSI」を含む「集積回路」の記事については、「集積回路」の概要を参照ください。
- vlsiのページへのリンク