一点係留
読み方: いってんけいりゅう
【英】: single buoy mooring / single point mooring
同義語: single point mooring
略語: SBM SPM
【英】: single buoy mooring / single point mooring
同義語: single point mooring
略語: SBM SPM
海上においてタンカーを係留し、かつ積み揚げ荷役を行うための施設でシー・バースの一方式である。 鋼製円台形の大型ブイを数本のアンカーで固定し、このブイの中心に陸上の石油タンクからの海底パイプラインの末端が接続されている。タンカーをこのブイに係留し、ブイを中継として海底パイプラインと接続している浮沈式のホースをタンカーの甲板上パイプラインに接続して荷役を行う。海底から立ち上がったパイプの末端と、ホースの取り付け管との間はスイベル接ぎ手で接続されているので、風や潮流の向きの変化につれて船がどの方向に振れ回っても係船フックとホースの連結部が一体となって回転し荷役に支障は起こらない。この方式によれば、岸壁や桟橋あるいはドルフィンなどのように、離岸距離や水深が大きくなるにつれて建設費が大幅に増大する設備の建設が不要で、必要な水深のところに比較的手軽に設備することができ、またタンカー接岸係留に曳船{えいせん}を必要とせず、港湾整備費などもほとんど不要である。ただし、ブイのまわり 360 度の方向にタンカーが振れ回るため、洋上に広い係留区域が必要である。一点係留ブイとしては、IMODCO 方式(International Marine and Development Corp. が特許実施権を持つ)と、Shell 方式とが実用化されている。 |
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