ワールドスケール・レート
読み方: わーるどすけーる れーと
【英】: worldscale rate
【英】: worldscale rate
現在最も一般的に使用されているタンカーの基準運賃である。正式には、Worldwide Tanker Nomimal Freight Scaleである。タンカーの基準運賃としては、それまで USMC の流れをくむ ATRS レート(American Tanker Rate Schedule)と、USMC レートをポンド換算して戦時中英国で使用していた MOT レート(Ministry of Transport)を根幹とするインタスケール・レート(Intascale rate)とがあったが、1967 年 11 月のポンド平価切下げを契機としてこの両者を統一した新基準運賃作成の運びとなったものであり、1969 年 8 月ロンドンのインタスケール協会およびニューヨークの船舶ブローカー代理店協会より発表された。ワールドスケール・レートは、19,500 重量トン、速力 14 ノットを基準船型として算出され、当初はドル建てとポンド建ての二つのレートが表示されていたが、1971 年 12 月の世界的な通貨調整を契機に 1972 年 1 月 1 日以降はドル建てのみにて発表されるようになった。ワールドスケール・レートは、上記の基準船型を対象に、ある与えられた運賃率のもとでは積み揚げ港のいかんにかかわらず、1 日あたり同一の運航収益(運賃から運航経費を差し引いた額)が得られるような基本構成となっている。実際の運賃率は現在のワールドスケール協会より公表される名目運賃率(flat rate という)のパーセンテージによって表示することが慣習となっている。つまり、ワールドスケール 175 は flat rate の 175 %を意味する。1969 年 9 月 15 日以来、港費の値上げなどでその都度改訂版が発表されてきたが、1972 年 1 月 1 日からは燃料費の変動と最新の港費を考慮して全航路を見直した基準運賃が毎年 1 回 1 月 1 日に発表されるようになり、また 1976 年 6 月以降は年 2 回( 1 月 1 日および 7 月 1 日)改訂公表されている。この運賃率を用いることにより、航路にかかわりなく、タンカーの運賃マーケット水準を容易に比較・判断することが可能である。 |
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