一軸圧縮試験
【英】: unconfined compression test
一軸圧縮試験は土質材料、岩石材料、コンクリートなどに対して行われるが、ここでは土質材料の一軸圧縮試験について説明する。土の一軸圧縮試験は、図(a) に示すような試験装置に円柱に成形した粘性土の試料を設置し、側方への膨らみを許しながら、試料が破壊するまで徐々に一軸方向に圧縮荷重を加える試験である。 試験で得られたデータは、加えた荷重と軸方向の変位であるが、加えた荷重は試料の面積で除した値を応力とし、軸方向の変位は試料の高さで除した値をひずみとし、両者の関係を求める。この応力の最大値を一軸圧縮強さ qu と称し、粘性土の強さを表す粘着力 C は、qu の 1/2 として求めることができる。また便宜的に qu/2 における点 A と原点 O を結んだ直線の傾きを変形係数 E50 と称し、土の変形のしやすさを表している。以上粘着力 C 、変形係数 E50 は、粘性土の基本的な性質を表すものであり、種々の設計に用いられている。 ![]() |

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