三次元反射地震探査法
【英】: three dimensional reflection seismic prospecting
同義語: 3D 法
通常の反射地震探査法は測線上の調査であって、これによって分かるのは測線を含む地質断面(プロフィル)の情報である。ところが地下構造が複雑な場合には、地層での反射が四方八方を向くから、測線上の調査のみではすべての反射波を計測することができない。これを可能にするには、受振器を平面上に配置する必要がある。このような調査法を三次元(3D)反射地震探査法と呼ぶ。(以下、「三次元探査法」と略す)平面配置のために供される受振器の数は、通常の調査法に比べて必然的に多くなる。例えば、陸上調査の場合、測線上に配置できる受振器数は 48 個が限度であったのに対し、三次元探査法ではそれが 240 個以上、多いときは 1,000 個にも達することがある。これが可能になったのは、特別な地震探鉱機システムが開発されたからである。このシステムの特徴は、地震波の受震後すぐにこれをディジタル信号に変換し、探鉱機までの大部分の経路をディジタル信号の形で伝送することである。これをテレメトリー・システムと呼ぶ。一方、海上の三次元探査法では、潮流によるストリーマー・ケーブルの曲がりを利用して、平面的な受震点配置を形成させる。三次元探査で集録されたデータは、立体的なデータ集合(data volume という)を形成しているから、それに見合った新たなデータ処理が必要とされる。同時に、地下構造の立体的なイメージを視覚に訴える形で表現するための、いろいろなデータ表示法が工夫されている。その一つは、上記のデータ集合(data volume)における水平断面を、細かい深度間隔で何枚も表示することである(三次元反射データの水平断面をタイム・スライス記録断面という)。タイム・スライス記録上には、背斜、向斜、断層などの地下構造が特有のパターンとして現れるから、これを連続的な深度でアニメーション化すれば、構造の伸縮状況が直観的に把握できる。 |

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