ディーブイディー‐ラム【DVD-RAM】
DVD-RAM
松下・日立・東芝等が推進する書替え規格。RAM とは「ランダム・アクセス・メモリー」の略。容量4.7GB のVer.2 も発表された。応用がPC中心なのがDVD-RWとの違い。DVD プレーヤーとの互換は構造上かなり難しい。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 麻倉怜士)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
DVD-RAM
AVだけでなくPCの使用環境にも適したメディアとして誕生したディスク録画フォーマットだ。データ転送レートが最大22.16Mbpsと速く、高速リード/ライトに対応。書き替え回数も10万回を保証している。
(執筆:オーディオビジュアル評論家 藤原陽祐)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。
DVD-RAM
読み方:ディーブイディーラム
DVD-RAMとは、光ディスクの一種であるDVDの規格で初めて登場した、データの書き換えが可能な規格のことである。
DVD-RAMは松下電器によって、主にPC向けのデータ書き換え用メディアとして開発された。ランダムアクセスの性能に優れ、およそ10万回のデータ書き換えが可能であるという耐久性の強さを特徴としている。また、データの書き込みに際して特別なアプリケーションを用意する必要がなく、ハードディスクドライブやフロッピーディスクドライブなどのような外部記憶装置と同じくファイルを扱うことができるという長所もある。なお、著作権保護技術の一種であるCPRMには当初から対応している。
DVD-RAMの初期の規格は、光ディスクがカートリッジに収まっており、後にカートリッジを持たないタイプや、カートリッジから取り外しても使えるタイプのメディアも登場している。また、ディスクの直径が12cmのタイプの他に、直径8cmのタイプもある。記録容量は、2層記録に対応していれば最大9.4GBまで記録可能である。
CD-RやDVD-Rといった書き込み型の光ディスクは、記録後にファイナライズと呼ばれる操作を行うことにより、CDやDVDの再生専用機器に読み込ませることができるようになる。DVD-RAMの場合は、専用のディスクドライブでのみメディアを扱うことが可能であり、専用のドライブであればファイナライズを行う必要がない。そのためDVD-RAMではファイナライズは行われない。
DVDの規格のうち書き換えが可能な規格としては、DVD-RAMの他に、DVD-RW、DVD+RWなどの規格も登場している。その中にあって、DVD-RAMは、再生専用のDVDプレーヤーで再生できないといった互換性の低さなどの要因から、他の書き換え型メディアと比べて普及率はそれほど高くない。PCのデータ記録向け規格として比較的独自の位置にあるといえる。
DVD: | BD-R LTH TYPE DVD DVD-R DVD-RAM DVD RW DVDレコーダー DVD-RAMドライブ |
DVD
(dvdRAM から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 01:18 UTC 版)
DVD(英語: Digital Versatile Disc、デジタル多用途〈多目的〉ディスク[1][2])は、主に東芝が開発したデジタルデータの記録媒体である第2世代光ディスクの一種である。
注釈
- ^ ソニー陣営だがMMCDは前述のSHGグリーンレーザーは使ってない
- ^ PS2のゲーム用ディスクはグランツーリスモ4などで2層も存在するが、SCPH10000~18000の型番などで読み込み不良を起こしかねないほどのディスク密度になってしまったため、2層を実現したPS2作品はほとんど存在しない。Xbox 360のディスクは単純な2層のDVDではなく、独自規格によって1層から2層の中間あたりまでに容量を拡張したものである。Xbox,Xbox 360のゲーム用ディスクを通常のDVDプレイヤーに挿入すると専用のエラー演出が出るが、Xbox 360の初期以外に製造されたDVDではエラー演出も見ることができない。
- ^ Firebeatでは、ゲームデータ用のCDROM、音楽データのみが入ったDVDROMの二枚組で基板を起動させる。
- ^ 正しく書き込まれたか読み込みをして検証すること。
- ^ カートリッジから出せば使用可能。従ってディスクを出せないタイプ1は使用不可。
- ^ a b c メディアIDをROMに変えることをROM化という。
- ^ パナソニックのDVD-RAM関連特許ライセンス回避の目的もある
- ^ 2009年1月現在までサイバーリンク・トランスデジタルのDigiOnブランドから発売されていたDVDオーディオ作成用オーサリングソフトの「DigiOn DVD Audio」がこれに該当していた。但し現在では販売終了。
- ^ 例 : サイバーリンク社製の「PowerDVD 8 ULTRA」および「PowerDVD 8 DELUXE」等。現在絶版。
- ^ 第3世代光ディスクへの記録アプリケーションフォーマットやハイビジョンレコーダーに搭載のHDD録画のフォーマットに一部応用利用されている。
- ^ 第3世代光ディスクの市販ソフトがDVDフォーマットの映像も同一ディスクに収録できるのはこのため。
- ^ DVD±RWは書き換えを何十回も繰り返すことで耐久性が大幅に減少するため、ハードディスクの需要が失われることはなかった。また、4K映像はウルトラHDブルーレイに収めることが可能であるが、8K以上の画質になるとブルーレイにすら映像が入らなくなるため、必然的に8K映像の録画はハードディスクなどで行う必要がある。2023年現在では、ブルーレイの容量限界は100GBが一般になっている。
出典
- ^ 「HD DVD基盤要素技術の現状と動向」『東芝レビュー』第60巻第1号、東芝、2005年、2-8頁。
- ^ “DVD-RAMの記録速度を支配する構造の謎を解明”. 高輝度光科学研究センター; 科学技術振興機構; 理化学研究所; 松下電器産業; 筑波大学 (2006年10月16日). 2021年5月3日閲覧。
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- ^ “発見と発明のデジタル博物館: DVDの開発およびその国際標準化推進 (入門向け)”. 2021年2月25日閲覧。
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- ^ “DVD Primer”. DVD Forum (2000年9月6日). 2022年1月10日閲覧。
- ^ DVD Format/Logo License Corporation
- ^ ニュース解説:混沌のDVD規格、ライトワンス型のDVD+Rが登場ITmedia
- ^ 記録型DVDフォーマットの特徴
- ^ 粗悪な記録型DVDメディアが、なぜ“怖い”のか
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- ^ “80 mm DVD - Read-only disk” (英語). Ecma International. 2022年1月10日閲覧。
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- ^ 三菱、初の8.5 GB DVD-R DLメディア
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- ^ 日本ビクター、世界初の片面2層DVD-RWディスク技術(Impress PC Watch 2005年4月4日)
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- ^ ビクター、DVD-RW DLメディアの発売計画を凍結 (Impress PC Watch, 2008年3月10日)
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- ^ 出典
- ^ 地デジ番組をDVDにダビングしたいのですが注意する点はありますか?I-O DATA
- ^ DVD&ブルーレイコピーパーフェクトガイド 晋遊舎 12頁 ISBN 978-4-8018-0490-6
- ^ “Data interchange on 120 mm and 80 mm optical disk using +R format - Capacity: 4,7 and 1,46 Gbytes per side (Recording speed up to 16X)” (英語). Ecma International. 2022年1月10日閲覧。
- ^ DVD-R/RWはもっと便利に : パイオニア All About DVD-R/RW
- ^ “Data interchange on 120 mm and 80 mm optical disk using +R DL format - Capacity: 8,55 and 2,66 Gbytes per side (Recording speed up to 16X)” (英語). Ecma International. 2022年1月10日閲覧。
- ^ “Data interchange on 120 mm and 80 mm - Optical disk using +RW format - Capacity: 4,7 and 1,46 Gbytes per side (Recording speed up to 4X)” (英語). Ecma International. 2022年1月10日閲覧。
- ^ 「日立maxell株式会社ホムページ DVD+RW/+R規格について」
- ^ “Data interchange on 120 mm and 80 mm optical disk using +RW DL format – Capacity: 8,55 and 2,66 Gbytes per side (Recording speed 2,4X)” (英語). Ecma International. 2022年1月10日閲覧。
- ^ a b c d e “DualDiscについて詳しく教えて!”. CDJournal リサーチ (2005年12月22日). 2023年11月19日閲覧。
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- ^ “DVDフォーラム、「Japan Conference 2004」を開催”. AV Watch. インプレス (2004年10月7日). 2023年11月20日閲覧。
- ^ “東芝ら、片面で2層HD DVDとDVDを収録できる3層ツインフォーマットディスク”. PC Watch. インプレス (2006年9月11日). 2023年11月19日閲覧。
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- ^ 「「48(よんぱち)DVD」が創刊誌の付録に採用」『ニュースリリース』、日本出版販売、2006年10月16日。 オリジナルの2006年11月9日時点におけるアーカイブ 。2023年11月19日閲覧。
- ^ “48時間有効の使い捨てDVDに環境活動家から非難の声”. WIRED. コンデナスト・ジャパン (2003年5月22日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ DigiOn DVD Audio
- ^ 公式
DVD-RAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 15:02 UTC 版)
「Random Access Memory」の記事における「DVD-RAM」の解説
一般にRAMという語は、主記憶装置寄りのそれを指し、補助記憶装置寄りのそれは指さないことが多い。しかし、DVD-RAMのような(もっぱら「ROM」の対置語として使われているためによる)例外もある。
※この「DVD-RAM」の解説は、「Random Access Memory」の解説の一部です。
「DVD-RAM」を含む「Random Access Memory」の記事については、「Random Access Memory」の概要を参照ください。
DVD-RAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 04:42 UTC 版)
FDと同じような使い勝手でPC上のファイルを書き込んだり、専用のDVDレコーダーを用いて動画・音声を記録するのに用いる。
※この「DVD-RAM」の解説は、「電子媒体」の解説の一部です。
「DVD-RAM」を含む「電子媒体」の記事については、「電子媒体」の概要を参照ください。
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