WNISAT-1
ウェザーニュースとアクセルスペースが共同で打ち上げる商用小型衛星。
WNISAT-1は27センチメートル四方のほぼ立方体で、重さ約10キログラムの超小型衛生である。北極海域の海氷のモニタリングを目的とする。
WNISAT-1は2012年9月に、民間企業として世界で初めて打ち上げる商用の超小型衛星として、ロシアのヤスネ宇宙基地から打ち上げられる予定であったが、打ち上げは延期されていた。2013年8月に、同年11月~12月中に改めて打ち上げられることが決定した。
関連サイト:
衛星プロジェクト:WNISAT-1 - 株式会社アクセルスペース
世界初、民間企業による商用超小型衛星 来秋、北極海航路を支援する「WNISAT-1」打ち上げ決定 - 株式会社アクセルスペース
WNISAT-1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 06:36 UTC 版)
「ウェザーニューズ」の記事における「WNISAT-1」の解説
ウェザーニューズと東京大学・千葉大学・アクセルスペースが共同開発した小型人工衛星「WNISAT-1」を利用して、地球温暖化の進展により、将来航行可能になると思われる、北極海航路の運行支援や流氷情報などを海運会社に提供する他、二酸化炭素の常時監視、近年マラッカ海峡・中東沖で多発している海賊行為による被害防止対策に役立てるプロジェクトである。観測データの監視・解析施設として、「WNI衛星管制センター」をSHIRASEに設置する予定。 WNISAT-1が実用化され海運技術をサポートすると、仮に1000隻が北極海航路を利用すると仮定し、サービス料金を月額10万円とすると、毎月およそ1億円の収益となる。利用者は航路を大幅に短縮できることにより、何百万円単位の燃料費及び二酸化炭素の削減になると試算している。 当初は2012年11月20日に打ち上げ予定であったが、打ち上げに使うドニエプルロケットの打ち上げが延期されていたため2013年11月21日に延期され、同日打ち上げに成功。しかし、その後の試験運用で宇宙放射線の影響によるカメラ・高精度姿勢センサーの故障が発覚し、レーザーミッション・海氷モニタリングミッションが実施不可能になったため、ミッションを「太陽活動の影響による太陽磁場観測と、次期衛星のバス技術実証」に変更。
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