Rance IX -ヘルマン革命-
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『Rance IX -ヘルマン革命- 』は、2014年4月25日に発売されたアダルトゲームであり、ランスシリーズの第9作目にあたる。同作のストーリー構築手法およびゲームシステムは『ママトト』と同様のものが採用されており、シナリオはヘルマン帝国の皇子パットンを主人公とした「パットン編」と、ランスを主人公とした「ランス編」の二つに分かれている。 あらすじ プロローグ 前作ラストでシィル復活のため、ランスはヘルマン帝国に乗り込むも、政情不安定のため移動がままならず、とんぼ返りをするはめになった。そこへ、『6』で共闘したバットンから「ヘルマン帝国を解放のために力を貸してほしい」と頼まれる。ランスは謝礼などのいくつかの条件を飲ませる代わりに依頼を受け入れ、監視のために付いて来ていたかなみや、旅の途中で偶然出会ったマリアと志津香と共に、バットンと合流するために旅を始める。その道中、ランスは奴隷商人からルシアン=カレットという少女を救う。やがて、ルシアンの正体がヘルマン帝国の皇帝シーラ・ヘルマンであると判明したことから自体は一変する。 システム 今回はヒロインとの恋愛パート「ランスモード」と『ママトト』のようなタクティカルSLGの戦闘パート「タクティカルモード」、ストーリーパートである「イベントモード」から構成されている。 ランスモードは7人のヒロイン(ルシアン、ミラクル、ピグ、志津香、かなみ、チルディ、戦姫)をヒロインを攻略するという、恋愛アドベンチャーゲーム寄りのシステムとなっている。 タクティカルモードや自由戦闘にて得た猿玉を消費してランスモードでヒロインを攻略していき、それが終盤のストーリー展開にも影響していき、正史とIF展開の個別ヒロイン展開に分岐していく。 タクティカルモードや自由戦闘では、移動要塞「浮要塞」の心臓部を守りながら勝利条件達成をめざすママトト風の戦闘も存在し、「浮遊城モード」でカスタマイズすることにより、耐久値の向上や戦闘での援護攻撃などを図ることができる。 また、タクティカルモードでは一定条件下でヒロインが倒されると、ヒロインの凌辱が描かれたバッドイベントに進むことができる。バッドの条件が成立した場合セーフイベントも同時に発生するようになっており、そちらを選ぶとヒロインが運良く助かったということでバッドイベントが消滅しそのままストーリーが進むようになっている。 開発 当初は、ヘルマン、リーザス、ゼス、JAPANの四国を題材とした後に、これらの作品の登場人物の中から好きな者を選べるRPGを出す予定であり、『RanceIX』は『クエスト』の前に発売される予定だったが、諸事情により『クエスト』が先に発表された。 『IX』の二つのシナリオのうち、「パットン編」は、ヘルマン帝国に関連する設定を長年構築してきたぷりんが担当し、ランス編はTADAが担当した。TADAはぷりんに「パットン編」のシナリオを任せたことについて肯定的に考えており、「僕だと、どうしてもまっとうな格好よさからズラしたくなってしまいますから。ぷりんは、格好良く正統派の物語でまとめてくれました。ですからズレたほうを楽しみたい方は、ランス側のシナリオをご覧くださいと(笑)。」と電ファミニコゲーマーとのインタビューの中で振り返っている。また、TADAは「ランスモード」について、シリーズで恋愛ゲームらしい要素を入れられるのはこれが最後のチャンスであると述べ、一度やってみたかったとアリスソフトの公式ブログの中で話している。 反響 『Rance IX -ヘルマン革命-』は、Getchu.comが主催する「美少女ゲーム大賞2018」の総合部門の15位に、システム部門の3位にそれぞれ選ばれた。
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