Rojam Entertainmentとは? わかりやすく解説

Rojam Entertainment

(ROJAM.COM から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 11:23 UTC 版)

Rojam Entertainment Holdings Limited
種類 株式会社
市場情報
SEHK 08075
2001年5月31日 - 2023年3月21日
略称 ROJAM、ROJAM.COM
設立 2000年2月29日
業種 情報・通信業
事業内容 音楽コンテンツの制作・供給、インターネット配信、音楽プロデュース事業、アーティストの発掘・育成・マネジメント業務、ディスコ運営
関係する人物 小室哲哉(創業者、元会長兼取締役)
外部リンク http://www.rojam.com/ (アーカイブ)
特記事項:1998年1月創業。2011年8月23日、社名変更。
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寰亞傳媒集團有限公司
Media Asia Group Holdings Limited.
種類 株式会社
市場情報
SEHK 08075
2001年5月31日 - 2023年3月21日
設立 2000年2月29日
業種 情報・通信業
事業内容 エンターテインメント事業
代表者 林建岳
決算期 3月31日
主要株主 eSun Holdings Limited 100%
外部リンク https://mediaasia.com/Zh-hant/
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Rojam Entertainment(ロジャム・エンタテインメント)は、かつて香港を拠点に活動していた総合音楽プロダクション。創業者は小室哲哉

持株会社であるRojam Entertainment Holdings Limited(ロジャム・エンタテインメント・ホールディングス)をグループの中核企業として、主に東アジア地域で音楽事業を展開していた。2002年から2009年までは吉本興業の関連会社でもあった。

業績の低迷や他社による買収など紆余曲折を経て、2011年8月23日Media Asia Group Holdings Limited(メディア・アジア・グループ・ホールディングス、中国語: 寰亞傳媒集團有限公司)に社名を変更。現在は小室や吉本興業とは無関係の企業となっている。

概要

  • 当初は小室哲哉主宰のインディーズレーベルとして設立されたが、次第にレコード会社芸能プロダクション、プロデュース・製作集団など様々な側面を有していった。
  • 社名の由来は「MAJOR」の逆さ読み。小室の「どんなメジャーレーベルも最初はアマチュア」という意向で名づけられた[1]。スローガンは「Major Entertainment Network in Asia」。
  • プロデューサーチームとしての活動は、楽曲制作・ボーカルディレクションは小室が集めた約50人もの所属プロデューサーの中で行われ、小室は自ら所属するユニット以外のアーティストに直接関わる事は極力避け、アジアの200人に上るDJから届いたボーカルトラック・リミックス音源の選定に関わるのを中心とし、飽くまでもアジア各国への歌手・DJ・リミキサーのプロモーションのオーガナイザーとして一歩引いた活動をしていた[2][3][4]
  • 「ROJAM.COM Compilation Vol.1」を2000年10月に発売する予定があった。収録楽曲の一部が「日落時突然想見你(BiBi)」「Busy...Bom-Ba-Ya?(BiBi)」「Cloce Your Eyes(Sharon Chan)」「一息間的放縱(Sharon Chan)」と判明している[2]
  • 小室にとってはレコード会社・プロダクションではなく、音源・ソフトコンテンツをメーカーに供給する制作会社であり、ネット配信がメインのインターネットサービスプロバイダと解釈していた[5]

来歴

制作参加作品

系列会社

  • Rojam USA
小室が関与する原盤の制作会社[17]
  • ROJAM INTERNATIONAL
  • ROJAM Pictures,inc.(映像製作会社、ロサンゼルス・日本に設立)
  • ROJAM DISCO(上海市蘇州市に設立)
  • ROJAM Studios
小室の個人スタジオ。
ROJAM StudiosROJAM TECHNOLOGY JAPAN Studiosと表記されることもあった)」「ROJAM TECH FIVE STUDIO」の2スタジオが東京に設立されていた[18]。現在は2つのスタジオともクローズし存在していない。
ROJAM TECH FIVE STUDIOは小室の当時の自宅をリフォームして作られ、大まかなメロディと音色作りに使用された。
ROJAM Studiosは、東京都品川区勝島倉庫を改造して作られ、400坪という広大な敷地の中に2つのメインスタジオに定まらず、いくつものブースの中にあらゆる種類のシーケンサーと7000万円以上したというコンソール類が設置されていた。久保こーじ・木根尚登・岩佐俊秀・村上彰久・DJ DRAGON・松本零士専用のスタジオ・シャワールーム・エレベーターがあった[19]。最終的なミキシング作業はここで行われた[20]
小室の趣味で内装は「メタルギアソリッド」をイメージした近未来的な空間と、「ちょっと勘違いした」日本文化を折衷させた[19]。且つ全スペースにビデオカメラを設置して映像を確認することにより、より的確なコミュニケーションと防犯に役立てた[20]
2004年以降は制作クレジット上では「ROJAM Studios」以外表示されなくなっていた。
小室の経営撤退後は小室の個人スタジオと兼ねて、R and C運営の通常営業の録音・リハーサルスタジオとしても営業し、2010年頃に完全クローズ・原状復帰された。
  • 香港商龍傑多媒體股份有限公司台湾分公司

かつて所属していたアーティスト

脚注

  1. ^ 「コムック」2003年第3号より。
  2. ^ a b ぴあ」2000年8月28日号「小室哲哉発 アジア戦略発表 キーワードは“ネット”!!」4-5Pより。
  3. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年7月号より。
  4. ^ メディアファクトリー刊「ザッピィ」2000年9月号17Pより。
  5. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年10月号「小室哲哉通信 第33回『TM NETWORK再始動 TKが踏み出した一歩とは?』」132P-133Pより。
  6. ^ 角川書店刊「CDでーた」1998年5月5日号「小室哲哉の新レーベル“ROJAM”設立 期待の第1弾アーティストは弱冠13歳 台湾出身のRing!」p.43より。
  7. ^ a b c d e 寰亞傳媒集團有限公司之存續大綱及細則(2021年1月11日)より。
  8. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年5月号「小室哲哉通信 第28回『あみ人気の向こうに見えたアジアとネットの新しい関係』」p.144より。
  9. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年8月号「小室哲哉通信 第31回『沖縄サミット開催迫るイメージソングの舞台裏』pp.176-177より。
  10. ^ 小室哲哉氏のロジャム、月末にGEM上場へ 2001/5/18 NNA ASIA
  11. ^ 株式会社フェイス及びACP Seed Fundがロジャムの主要株主に」より。
  12. ^ 小室哲哉天国から地獄、最近は金策に走る - 芸能ニュース”. nikkansports.com. 2021年10月18日閲覧。
  13. ^ 吉本興業 香港企業株を売却 小室氏が創業、業績低迷”. 産経関西. 2009年9月5日閲覧。
  14. ^ 马云私募丰德丽斥资4.9亿港元入主香港寰亚传媒”. www.yicai.com. 2025年2月8日閲覧。
  15. ^ 里程碑”. 寰亞傳媒集團有限公司. 2013年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月8日閲覧。
  16. ^ 内藤証券 2023/3/17
  17. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年3月号81Pより。
  18. ^ http://www.wgrec.com/syu_wan/2010/5-17.html[リンク切れ]
  19. ^ a b ROJAM STUDIO MAGAZINEより
  20. ^ a b リットーミュージック刊 『キーボード・マガジン』 2001年10・11月合併号「特集 小室哲哉 前編 TKが語るグローバル・トランス構想&プライベートスタジオついに公開!」31Pより。

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