nine cubes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/20 16:13 UTC 版)
| 『nine cubes』 | ||||
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| 華原朋美 の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 |
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| ジャンル | J-POP | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | WARNER MUSIC JAPAN | |||
| プロデュース | 小室哲哉 | |||
| チャート最高順位 | ||||
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| ゴールドディスク | ||||
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| 華原朋美 アルバム 年表 | ||||
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| EANコード | ||||
| EAN 4943674850020 (WPC6-8500) |
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| 『nine cubes』収録のシングル | ||||
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『nine cubes』(ナイン・キューブス)は、華原朋美の3作目のオリジナル・アルバム。1998年11月26日にWARNER MUSIC JAPANから発売された。
解説
- ワーナーミュージックジャパンへの移籍後初のアルバム。
- 初回限定盤はロゴ入り特殊パッケージ仕様で、フォトブックが付属する。
- 小室哲哉がプロデュースを担当した最後のオリジナル・アルバム。華原は本作と翌年のベスト盤『kahala compilation』の発売をもって小室プロデュースを離脱した。
- ダウンロード販売や定額サブスクリプション・ストリーミング配信は、ワーナー在籍時代の作品は『Love Again』のみが唯一行われていたが、2023年10月26日よりワーナー在籍時代のシングル・アルバムの配信が一斉に解禁されたことにより、本作の配信が開始された。
音楽性とテーマ
- アルバムタイトルは、「最後のインストゥルメンタルを除いた9曲の小さな曲達」という意味で付けられた[1]。
- デビュー当初の華原を小室は「短距離選手」と捉えていたが、デビューから今まで取れるものは全部獲得してきた華原を見て「長距離ランナーになりかかっている、だから1回純粋な目線で立ち返ってみよう」というテーマを立てたという。小室は「色んな意味でこのアルバムは華原のリニューアルに近い」とコメントしている[1]。
- 小室曰く、音色のコンセプトは「流行り物はなるべく避けて、普遍的なポップスまで持っていく」「『見通しの良い景色が見えてきたら、自然とゆったりして来た』という見え方のするサウンド」を目指したという[1]。
- 華原は「『LOVE BRACE』『storytelling』とつながりつつ、曲自体は優しい曲、強い曲、悲しい曲が入っている。それぞれがシングルになってもおかしくない。そういう意味で9つの世界がある」と解釈している[2]。
アートワーク
ライナーノーツの「携帯電話・お菓子等好きなものがいっぱい詰まっている透明の四角い箱の上に座る華原」の写真について、華原は「携帯電話一つとっても、そこには色んな気持ちがあるし、お菓子にも色んな味があるでしょ。だからこのアルバムには色んな思いが詰まってますっていう意味だと思う」と解釈している[1]。
収録曲
| 全作詞・作曲: 小室哲哉(補作詞: 徳永ミホ)、全編曲: 小室哲哉(#2,3,5,6,9、補編曲: 松尾和博)。 | ||
| # | タイトル | 時間 |
|---|---|---|
| 1. | 「daily news」 | |
| 2. | 「needs somebody's love」 | |
| 3. | 「あなたについて」 | |
| 4. | 「here we are」(album version) | |
| 5. | 「さがしもの」 | |
| 6. | 「winding road」 | |
| 7. | 「storytelling」 | |
| 8. | 「tumblin' dice」(album version) | |
| 9. | 「waiting for your smile」 | |
| 10. | 「sagashimono -reprise-」 | |
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合計時間:
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楽曲解説
- daily news
- 13thシングル。シングル曲がアルバムバージョンで収録されないのは当楽曲が初となる。
- needs somebody's love
- あなたについて
- here we are
- 12thシングル。歌詞カード等に記載は無いもののアルバムバージョンであり、CDジャケットには「album version」と表記されている。間奏のハーモニカ演奏は再録されているほか、1番はエコーがかかったアレンジが施されている。
- さがしもの
- winding road
- storytelling
- 前作アルバム『storytelling』ではインストゥルメンタルで歌詞だけが公開されていたものを、今回はボーカルを入れて収録した。ただしアレンジは前作のものと全く異なっている。
- 本作で最後に歌入れした[2]。華原はこの楽曲のコンセプトは「話はまだ続いている」と話している[1]。
- 今までの曲の中で一番キーが高く、自身も「この声はどこから出しているのか?そもそもこの声は誰なのかな?」と思ったという[2]。
- tumblin' dice
- 11thシングル。歌詞カード等に記載は無いもののアルバムバージョンであり、CDジャケットには「album version」と表記されている。1番はボーカルを再録しており、更にロック調にアレンジされている。
- waiting for your smile
- sagashimono -reprise-
- 本作5曲目のインストゥルメンタル・バージョン。
クレジット
レコーディング・メンバー
- 小室哲哉 : Piano, Keyboards, Synths
- 松尾和博 : Guitars (#1,2,3,4,5,6,8,9)
- 木村建 : Guitars (#2,4,5,6,8)
- Carmine Rojas : Bass (#2,3,5,6)
- 美久月千晴 : Bass (#1)
- 住吉中 : Bass (#4)
- Brad Cummings : Bass (#9)
- 阿部薫 : Percussion (#1), Drums (#2,3,6,9)
- 中野周一 : Drums (#4)
スタッフ
- Produced : 小室哲哉
- Mixed : David Ford
- Mastered : Chris Bellman
- Recorded : 若公俊広, Steve Gallagher, Troy Gonzalez, Jan Fairchild, Steve Durkee, 小西賢治, 松村茂, 石井達也
- Assisted : Jenny Knotts, Claus Trelby, Lioyd, Howard Karp, 近藤久芳, 阿部勇介
- Vocals directed : 小室哲哉 (#4), 清水彰彦 (#1,2,3,5,6,7,8,9)
- Synthesizer programming : 村上章久, 岩佐俊秀
- Production supervised : Rojam, inc.
- Executive superviser : 恒川光昭
- A&R : あかざわじん
- Creative direction : MATRIX
- Art direction & design : DIAMOND HEADS
- Photographer : 森川昇
タイアップ
脚注
固有名詞の分類
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