AMARETTO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/11 17:17 UTC 版)
『AMARETTO』 | ||||
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Kiss Destination の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ROJAM TECHNOLOGY JAPAN STUDIO Baybridge Studio Bunkamura Studio (Tokyo) Larrabee North Record Plant Westlake Studios (Los Angeles) Hit Factory (New York City) TK Disc Studios (Honolulu) |
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ジャンル | R&B ヒップホップ |
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時間 | ||||
レーベル | フライトマスター | |||
プロデュース | ROJAM | |||
チャート最高順位 | ||||
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Kiss Destination アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN 4988013207707 | ||||
『AMARETTO』収録のシングル | ||||
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『AMARETTO』(アマレット)は、2001年4月25日に発売されたKiss Destinationのメジャー2枚目(インディーズ時代から数えると通算3枚目)のオリジナル・アルバム。
解説
- タイトルは吉田の好きな酒であるアマレットからとった[1]。小室は「特別な意味は無いけど、あっても邪魔にならない、無くてもいいけどあったらいいと思える記号として丁度良かった」と語っている[2]。
- 音作りのテーマは、吉田が小室の知らない間に書き溜めていた歌詞の世界観・エッジが円く、やさしい感じを持つ特徴の声を全面的に活かすメロディを重視し[1]、「いい意味で聞き流せて、控えめで重過ぎない、柔らかで奥ゆかしい、インテリアのようなサウンド」を志し、そのために音数を少なくした[2][3]。2001年にピークを迎えると感じたトランスの要素を直接的にではないにしろ、ワンフレーズ・ワンパートの範囲で導入し、「依然としてダイレクトでギラギラとした音が好きな10代が本作の音をどう拾い上げて、どんなハプニングを起こすのか」を意識した[2]。
- 歌詞作りはある程度吉田に改めてまとめてもらった後、メロディを思いついた時に「歌詞と合う」と思ったメロディをはめていった[3]。
- 全体のコンセプトは小室のソロアルバム『Hit Factory』の要領で「小室が今まで歩んできた10年を振り返る」ことであり、その上で「by ourselves(自分を出し切る)」の元に周囲から押されてやっているものではなく、小室・吉田が「いいな」という物が浮かんだ時に作ったので「締め切りも無いに等しく、普段より芸術性が高くなった」[3]「リサーチやマーケティングから生まれた音楽ではなく、マーケットにポンと投げ込むようなアルバム」[2]と振り返っている。
- 初回限定版にのみ、「DEAR MY CLOSE FRIEND」の小室がボーカルを務めたバージョンを収録した8cmCDが付属。
- 発売後、翌2002年に離婚したため、本作が最後のオリジナル・アルバムとなった。
収録曲
全作曲・編曲: 小室哲哉。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
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1. | 「addiction」 | 吉田麻美 | |
2. | 「DON'T GIVE IT UP」 | 小室哲哉 | |
3. | 「WAVE OF LOVE」 | 吉田麻美 | |
4. | 「MA・BA・TA・KI」 | 小室哲哉・吉田麻美 | |
5. | 「Interlude 2」 | ||
6. | 「DEAR MY CLOSE FRIEND」 | 吉田麻美 | |
7. | 「Sweet Memories」 | 吉田麻美 | |
8. | 「be with you」 | 吉田麻美 | |
9. | 「I CAN...」 | 吉田麻美 | |
10. | 「口笛に咲く花」 | 吉田麻美 | |
11. | 「デイドリーム」 | ||
合計時間:
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初回限定盤の付属CD
全作曲・編曲: 小室哲哉。 | |||
# | タイトル | 作詞 | 時間 |
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1. | 「DEAR MY CLOSE FRIEND (TK Version)」 | 吉田麻美 | |
合計時間:
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曲解説
- addiction
- 1999年後半にニューヨークで制作された[3]。
- DON'T GIVE IT UP
- WAVE OF LOVE
- 10枚目のシングル。アルバム用にミックスし直している。
- MA・BA・TA・KI
- 7枚目のシングル。オリジナルバージョンで収録。
- アルバムの収録曲の中で一番古い曲であり、「ユニット結成初期と本作発売時の状態の中間を表している曲」と評している[3]。
- Interlude 2
- 「Rendez-vous in Space 2001」に出演する際に吉田が「ダンスでシーンを作りたい」という希望を尊重し、振り付けありきで作った[3]。
- DEAR MY CLOSE FRIEND
- 11枚目のシングル。アルバム発売後にシングルカットされた。
- Sweet Memories
- 9枚目のシングル。アルバム用にミックスし直している。
- ギターの担当パートを新しく新録した[3]。
- be with you
- 1999年後半にニューヨークで制作された[3]。
- I CAN...
- 全体のアルバムの流れを作り、異なる世界観を入れるために作られた[3]。
- 口笛に咲く花
- 8枚目のシングル。アルバム用にミックスし直している。
- デイドリーム
- 小室のソロシングル「永遠と名づけてデイドリーム」をアレンジした楽曲である(ボーカルは入っていない)[3]。
- アルバムのエンディングというより、映画の途中でかかる劇伴を意識した[3]。
クレジット
参加ミュージシャン
- All Keyboards, Synthesizers : 小室哲哉
- Guitar : 松尾和博(#1,4,7,8,9,10), 木村建(#2,3,4,6)
- Bass : 美久月千晴
- DJ : DRAGON
- Synthesizer Programming : 岩佐俊秀, 松本零士(#3), 村上章久(#4), 溝口和彦(#4)
DEAR MY CLOSE FRIEND (TK Version)
- All Keyboards, Synthesizers, Vocal Performed : 小室哲哉
- Guitars : 松尾和博
- Synthesizer Programming : 岩佐俊秀
スタッフ
- Produced : ROJAM
- Mixed : Mike Butler (#1-11), 小室哲哉(8cmCD)
- Mastered : 鈴木浩二 (Sony Music Studios Tokyo)
- Recorded : 若公俊広 (#1-11, 8cmCD), 小西賢治 (#1,3,4,6,8,9,10), Mike Butler (#1,2,4,7,8,10), 松谷秀次 (#7,9,10, 8cmCD), Jason Groucott (#1,2), Troy Gonzalez (#4,10), Chris Puram (#7)
- Assisted : 佐竹央行, Jason Rankins, Flip Osman, Anthony Kihoffer, Steve M., Andy Gwynn, Adam Olmstead, Eilot Blacky
- A&R : しみず "Carols" たかひろ
- A&R Chief : 田所公一
- Art direction, Design : 川瀬豊
- Photographer : 宅間國博
- Executive Produced : 渡辺有三
出典
アマレット
(AMARETTO から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/07 23:06 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アマレット(Amaretto)とは、アーモンドのような香りを持つリキュール。香りがアーモンドに似ているため、原料の中に必ずアーモンドが入っているものと思われがちだが、実際は杏仁(杏仁豆腐等にも使われるアンズの核)を使用しているものが主流。Amarettoとはイタリア語で「すこし苦いもの」という意味。
ディサローノ・アマレット
アマレットの元祖であり、アマレットの中で最も有名なブランドである、アマレット・ディ・サロンノ(Amaretto Di Saronno) は、アンズの種を原料とし、甘くてほろ苦いアーモンドに似た風味と赤みを帯びた琥珀色が特徴のリキュールである。アルコール度数は28%。エキス分は26%。ミラノ地方の菓子のアマレッティに香りが似ていたことから、このリキュールは「アマレット」と命名されたとも言われる[1]。
したがって、元々は「アマレット」として売られていたが、このリキュールの成功を見た他社が「アマレット」の名で類似品を発売し出したため、1992年に現在の名称に改名した[2]。
1525年に、イタリアの画家ベルナルディーノ・ルイーニが、イタリア・サロンノにあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会に、聖母マリアのフレスコ画を描くよう任じられた。このときに絵のモデルとして雇った宿屋の若い女主人と恋におち、この女性がルイーニへの贈り物としてつくったのが、アマレット・ディ・サロンノの原形である。このときから現在まで製造法は変わっていないとされるが、瓶の形状は何度か変更されており、現在のよく知られた四角い瓶はムラーノ出身のガラス職人がデザインしたものである。なお、日本の輸入業者であるサントリーでは「ディサローノ」の表記を用いている。
その他の銘柄
- アマレット・フローリオ(Amaretto Florio)
- アルコール度数25度、エキス分29%[3]。
- ルクサード・アマレット・ディ・サスキーラ(Luxardo Amaretto di Saschira)
- アルコール度数28度、エキス分28%、片仮名ではルクサルド・アマレット・ディ・サスキーラとも表記される[3]。
アマレットを使ったカクテル
出典
- ^ 成美堂出版 2001, p. 116.
- ^ 福西 1997, p. 135.
- ^ a b 成美堂出版 2001, p. 117.
参考文献
- 成美堂出版編 『リキュールとカクテルの事典』 成美堂出版、2001年8月20日。ISBN 4-415-00835-6。
- 福西英三 『リキュールブック』 柴田書店、1997年7月1日。 ISBN 4-388-05803-3。
外部リンク
固有名詞の分類
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