TRUE KiSS DESTiNATiON (アルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/14 04:48 UTC 版)
| 『TRUE KiSS DESTiNATiON』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| TRUE KiSS DESTiNATiON の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 |
|
|||
| ジャンル | R&B ヒップホップ |
|||
| 時間 | ||||
| レーベル | TRUE KiSS DiSC | |||
| プロデュース | 小室哲哉 | |||
| チャート最高順位 | ||||
|
||||
| TRUE KiSS DESTiNATiON アルバム 年表 | ||||
|
||||
| EANコード | ||||
| EAN 4988009699028 (TRUEKC-101/AICT-51) |
||||
『TRUE KiSS DESTiNATiON』(トゥルー・キス・ディスティネイション)は、TRUE KiSS DESTiNATiONの1枚目のオリジナル・アルバム。1999年2月17日にTRUE KiSS DiSCから発売された。
解説
- 当時のTRUE KiSS DiSCはまだソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)傘下ではなかった為、インディーズとしての製作・発売となったが、販売にはSMEが協力していたため全国のCDショップで購入が可能であった。そのため、外装フィルムには識別用にSMEのCD番号とバーコードのシールが貼られていた。
- コンセプトは「ちょっと高いデモテープ」であり、5万枚限定発売だった[1]。
- キック・スネア・ボーカル・ゴスペル調のコーラス・アナログシンセサイザーを前面に押し出した構成を心がけ、低音の音圧を格段に上げたミキシングを施した[2]。
- 小室は「一部のFMラジオ局では小室哲哉プロデュースというだけでかけてもらえなかったけど、本作はそのラジオ局からも純粋に音が評価され、流して頂いたのが嬉しかった」と語っている[3]。
- 本作の収録曲の多くは、メジャーデビュー後に発売された次回作『GRAVITY』にも収録されている。
- 製作者の意図で、歌詞カードは掲載されていない。
収録曲
| 全編曲: 小室哲哉。 | ||||
| # | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「RESPONSIBILITY」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 2. | 「HOW DO YOU THINK?」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 3. | 「VICTIM」 | 小室哲哉・MARC | 小室哲哉 | |
| 4. | 「PURE MIND」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 5. | 「CAN YOU DIG IT?」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 6. | 「PRECIOUS MOMENTS -WHEN WILL I SEE YOU AGAIN-」 | K.Gamble・L.Huff | K.Gamble・L.Huff | |
| 7. | 「HELLO AGAIN」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 8. | 「EVERYBODY'S JEALOUS」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 9. | 「OVER & OVER」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
| 10. | 「LONG & WINDING ROAD」 | 小室哲哉 | 小室哲哉 | |
|
合計時間:
|
||||
曲解説
- RESPONSIBILITY
- 新録曲。アルバム『GRAVITY』に別ミックスで収録されている。
- HOW DO YOU THINK?
- 新録曲。後にインディーズ5枚目のシングルとして発売された。
- メジャーデビュー後の2ndシングル「Girls, be ambitious!」(マキシ盤)にリミックスが収録された。アルバム『GRAVITY』にも別ミックスで収録されている。
- VICTIM
- インディーズ3枚目のシングルで、オリジナルバージョンで収録。
- 小室は「一見英語ですんなり入っていけるけど、日本語では『懺悔』という意味」と称している通り、歌詞は全体的に厳しい表現になっている[4]。
- 小室は「この曲を作った頃に、『僕はR&B・ヒップホップでもやっていけるな』とその分野の音色を作ることに自信を持てた。今までの曲は、歌詞に疑問符を多用する程に自分がR&B・ヒップホップでやっていけるかどうか自信がなかった」と語っている[4]。
- リミックス盤(インディーズ4枚目のシングル)が発売されている。
- 3rdシングル「OVER & OVER」にはリミックスが、5thシングル「FUTURE OF THE DAY」にはオリジナルバージョンがそれぞれ収録された。アルバム『GRAVITY』にも別ミックスで収録されている。
- PURE MIND
- 新録曲。2ndシングル「Girls, be ambitious!」(8cmシングル盤)にオリジナルバージョンで収録されている。
- CAN YOU DIG IT?
- 新録曲。アルバム『GRAVITY』に別ミックスで収録されている。
- PRECIOUS MOMENTS -WHEN WILL I SEE YOU AGAIN-
- インディーズ1枚目のシングルで、オリジナルバージョンで収録。ザ・スリー・ディグリーズの楽曲「天使のささやき」(原題: When Will I See You Again)のカバー。
- リミックス盤(インディーズ2枚目のシングル)が発売されている。
- 1stシングル「AFRiCA」にはオリジナルバージョンが、6thシングル「DEDICATED TO YOU」にはリミックスがそれぞれ収録された。アルバム『GRAVITY』にも別ミックスで収録されている。
- HELLO AGAIN
- 新録曲。後発のシングル・アルバムには収録されておらず、今作でしか聴くことができない。
- EVERYBODY'S JEALOUS
- 新録曲。1998年に発売された『ORUMOK COMPILATION 1995 to 1998』収録のasamiの楽曲「Friday nite」のリメイク作品。
原曲では間奏にマーク・パンサーのラップが挿入されていたが本作では削除されている。 - 後に4thシングルとして別ミックスでシングルカット。アルバム『GRAVITY』にはシングルバージョンで収録されている。
- 新録曲。1998年に発売された『ORUMOK COMPILATION 1995 to 1998』収録のasamiの楽曲「Friday nite」のリメイク作品。
- OVER & OVER
- 新録曲。後に3rdシングルとして別ミックスでシングルカット。アルバム『GRAVITY』にはシングルバージョンで収録されている。
- LONG & WINDING ROAD
- 新録曲。CDのクレジットには『LONG & WIDING ROAD』と「WINDING」ではなく「WIDING」と表記されているが誤植である。
- 歌詞は「小室視点による麻美像」を書いた[5]。
- アルバム『GRAVITY』にオリジナルバージョンで収録されている。
クレジット
レコーディング・メンバー
- Background Vocals : Lisa Fischer, Babi Floyd, Paulette Mcwilliams, Muriel Fowler, Elisabeth Withers
- Guitars (#1) : 小室哲哉, 松尾和博
- DJ : DRAGON
- Synthesizer Programming : 村上章久, 岩佐俊秀
スタッフ
- Produced : 小室哲哉
- Performed, Vocal Directed : 小室哲哉
- Mixed : Ken Kessie
- Mastered : Brian Gardner
- Engineered : 若公俊広, Troy Yen Gonzalez, Jan Fairchild, 小西賢治
- Assisted : Aaron Sprague, Jason Stasium, Jason Groucott, Jan Fairchild, Jenny Knotts, Andrew Nicholls, Mike Rew, Geoff Allen, Phil Blackman, Howard Karp, Greg Collins, 佐竹央行
- Executive PR : 遠藤正則
- Logo Design : SCAMZ
- Design Manager : たけだゆか
- Art Direction, Design : 稲田 "GAKU" 学
出典
- ^ ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年12月号「Kiss Destination 引かれ合う人と人、音と音」91Pより。
- ^ 角川書店刊「CDでーた」1999年2月20日号「TRUE KiSS DESTiNATiON 新作『TRUE KiSS DESTiNATiON』発表 TKワールドからの新たな波」18P-19Pより。
- ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年4月号180P-181Pより。
- ^ a b ブラウンズブックス刊「BARFOUT!」2000年1月号「小室哲哉 未来はハートフルなテクノロジーの変化とともに」pp.66-69より。
- ^ 主婦と生活社刊「JUNON」2000年1月号「吉田麻美(Kiss Destination)がT・Kに選ばれた理由。」147Pより。
- ^ CDに付属しているブックレットより。
- TRUE_KiSS_DESTiNATiON_(アルバム)のページへのリンク