RIT - 統合輸送ネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 18:27 UTC 版)
「クリチバ」の記事における「RIT - 統合輸送ネットワーク」の解説
幹線バス(Bi-Articulado) 市街中心部から放射状に広がる5つの軸に敷かれた専用レーンを走る3両連結の大型バスで「ビ・アルチクラード」と読む。鮮やかな赤色の車体で、チューブ型のバス停に停車する形で運行される。ピーク時の運行頻度は毎分1本程度も可能(バス・ラピッド・トランジット、BRT)。ブラジルでは珍しく次の停留所や停留所でのマナーを告げる車内アナウンスがある。仮に乗降客がいなくても全てのバス停に必ず停車するため、乗客は車内の降車ボタンをわざわざ押す必要は無い(ボタンは設置されているが押しても機能しない)。元々は、クリチバ市に地下鉄を建設するだけの資金がなかったために考案されたものである。車両はボルボ製で、1編成の定員は270名となっているが、これは「(大柄な)スウェーデン人が乗った場合に」という前提の数字なので、ブラジル人換算での定員は300名近い、と言われている。 扉は3両合わせて5つあるが、終着地やバスターミナル以外では真ん中の3つの扉のみ乗降に使用する。扉を5つ全て開閉している際は乗客は既に運賃支払済みの状態の為に入口・出口の区別は無いが、3つのみ使用中の場合は真ん中の扉のみが入口、両脇の2つは出口、そして一番前と一番後の扉は締切となる。 各扉が開く際にチャイムが鳴り、それに反応してバス停に設置されている自動扉が開閉される(もしくは改札の係員が操作を行う)。これは後述の直行バスも同様である。 なお一部では2連接のバスで運行されている路線もある。 この3連接バスを導入する1996年頃より前は車体がオレンジまたは赤色の2連接バスで運行されており、オレンジ色には「Propriedade do Povo」(みんなの財産)、赤色には「Expresso」(急行)と書かれていた。また少数だが通常の赤いバスでの運行も行われていた。 近郊型バス(Interbairros) 郊外の地域間を環状する緑色のバス。1番線と2番線はより大きい半径で市中心部と郊外を周回し、3番線から6番線は重要な近隣地区との重要な接続を担っている。発音は「インテルバイホス」と読み、路線名は全て数字で表される(例:Interbairros I)。数字が大きいほど長距離を走る路線になる。 直行バス(Linha Direta) 2点間を迅速に結ぶことを目的とした銀色のバスで、数ある路線の中でも最も速い。そのため長距離を一気に移動し、停車するバス停の数は少ない。幹線バスと同じくチューブ型のバス停を使用するが、扉間の幅が違う為に乗り場は幹線バスと完全に分けられている(幹線バスはチューブ部分の自動扉が1つであるが、直行バスでは2つある)。このバスの1路線(208番系統)はクリチバ市郊外のアフォンソ・ペーナ国際空港にも運行されており、後述の空港往復バスより速く、かつ安く行くことができる。 郊外バス(Alimentador) 主に人口密度の低い郊外路線に使われるオレンジ色のバス。郊外区域から旅客ターミナルへ乗客を運び、幹線バスをはじめとするRIT網の他のバスに旅客を接続させる。比較的古いバスがこのタイプの路線に割り当てられる。また、車内はロングシート化された車両が多い。
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