オー‐ビー‐ディー‐ツー【OBD2】
読み方:おーびーでぃーつー
オン・ボード・ダイアグノーシス
(OBD2 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 03:15 UTC 版)
オン・ボード・ダイアグノーシス(英: On-board diagnostics; OBD)とは、自動車各部に取り付けられたECU(Electrical Controll Unit)にプログラミングされている自己診断機能である。On-Board Diagnosticsの頭文字を取って、OBDと略称されている。当記事もOBDとして述べる。
注釈
- ^ 登場当時のECCSには、マイクロコンピュータ自体が異常を起こした場合、最低限の自走を可能にするバックアップ機能が備わっていた。
出典
- ^ On-Board_Diagnostics(英語)
- ^ 。マイコン時代の自動車工学と新しい整備技術 矢田平祐著 鉄道日本社 1977年12月発行
- ^ 。国土交通省のJOBDに関する通達
- ^ アメリカ環境保護局のHDOBDの解説ページ
- ^ a b 自動車工学2009年6月号(鉄道日本社)p113-114
- ^ 現在さまざまな検索サイトがあるが、一例としてこのサイトが挙げられる
- ^ このような製品が一例として挙げられる
- ^ 自動車工学2009年6月号 鉄道日本社 113ページ〜
- ^ 自動車工学2008年6月号 鉄道日本社 113ページ〜
- 1 オン・ボード・ダイアグノーシスとは
- 2 オン・ボード・ダイアグノーシスの概要
- 3 OBD2の故障コード体系
- 4 フリーズ・フレーム・データ
- 5 脚注
- 6 外部リンク
OBD2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 03:23 UTC 版)
「オン・ボード・ダイアグノーシス」の記事における「OBD2」の解説
こうした状況を改善するために制定されたのがOBD2(On Board Diagnosis second generation)ということになる。OBD2は各メーカーの枠を超えて、DLC(Data link coupler)と呼ばれる同じ形状・ピン配置の接続コネクターと、同じ故障コードを使い、故障発生時には同じように警告灯を点灯させる機能を実現させた。図のように、OBD2では5種類の通信規格が定められている。 OBD2の各通信規格規格通信速度最高電圧メッセージ長備考SAEJ1850(PWM)41.6 kbaud 5V 11 bytes(CRC含む) フォードの標準プロトコル、CSMA/NDA採用 SAEJ1850(VPM)10.4/41.6 kbaud 7V 11 bytes(CRC含む) GMの標準プロトコル、CSMA/NDA採用 ISO 9141-210.4 kbaud バッテリー電圧 11 bytes クライスラー、日本車、ヨーロッパ車の標準プロトコル ISO 142301.2~10.4 kbaud - 255 bytes ISO9121-2を改良した規格 ISO 15765(CAN)250/500 kbps - - 2008年から米国内で装備が義務付けられた。 つまりアメリカのビッグスリー、GM、フォード、クライスラーがそれぞれ定めた規格、Kライン(ドイツ語版)とも呼ばれるヨーロッパの各メーカー及び日本の各メーカーが採用している規格、そしてCAN(Controller Area Network)である。これら5種類のうち、当初はいずれかの通信規格を備えていれば、その車種はOBD2に対応した自己診断機能を搭載していると認められていた。 そのため各メーカーは、16ある端子の残りを、自社の専用スキャンツールで使う端子として割り当てている。 OBD2(メス:車体側 SAE J1962 type A)コネクターの端子正面図(左)と、トヨタおよびダイハツ独自の端子(右)。トヨタとダイハツは、KラインとCANのhigh、low、信号接地、車体接地、バッテリー電圧(+)の6本の端子以外は、各自社のスキャンツール用に割り当ててある。 2008年、アメリカ合衆国は、国内で販売されるすべての乗用車、小型トラックのECU間のネットワークにCAN規格(Controller Area Network )の採用を義務付けたことにより、概ね2010年以降の新しいモデルは、CAN経由でスキャンツールとのデータのやり取りを行うようになっている。
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