NeXT社設立とは? わかりやすく解説

NeXT社設立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:47 UTC 版)

スティーブ・ジョブズ」の記事における「NeXT社設立」の解説

Appleでの仕事なくなったジョブズは、新たなプロジェクトすら立ち上げられない状況にとどまることに絶望したジョブズは、理想コンピュータ像を求めて大学歩いて回った際に、スタンフォード大学ノーベル賞受賞者生物学者ポール・バーグ一緒に昼食取ったそのときに、DNA組み替え実験難しさ話題上がりジョブズは、バーグコンピュータでのシミュレーション提案し同時に高等教育のためのコンピュータという構想ふくらませた。同年9月12日、その構想実現すべく、ジョブズは、新し会社NeXT立ち上げるため正式にスカリー宛て辞表送付したまた、決算報告受け取るため1だけを除いて当時所有していたApple、約650をすべて売却した当初ジョブズ700ドルNeXT投資し1987年までには新し製品投入できるもくろんでいたが、実際にNeXT製品 (NeXTcube) を発表できたのは1988年秋で、最終版出荷1989年になってのことだった。ジョブズはそれでも「5年先取りしている」と語ったが(結果的にMac OS X12年先取り)、NeXTロゴデザインポール・ランド依頼)に10万ドル投じたり、OSNEXTSTEP)の凝った仕様開発するべく膨大な時間かけたりNeXTcube筐体デザインフロッグデザイン依頼したりするなどして、過剰に資金浪費した1987年にはゼネラルモーターズ成功していたロス・ペローから2,000ドル出資を、1989年には、キヤノンから1億ドル出資引き出した発表当初からNeXT評価高かったものの、ジョブズ強硬な主張によって、フロッピードライブ代わりにキヤノン製の光磁気ドライブ(5インチMOドライブ)を採用したことや、加工難しマグネシウム合金筐体を使うことなどによって生産コスト高くついた。また、モトローラからのマイクロプロセッサMC68030供給が遅れるなどにより、思うよう販売伸びなかった。ワークステーションとして実績がないNeXTサン・マイクロシステムズSun-3xなどと同様に高価な価格だったことなどの理由で、1992年IBM互換機動作するNEXTSTEPPCバージョン発表された。しかし、1993年2月10日には全社530人のうち280人をレイオフし、ハードウェア部門キヤノン売却(FirePowerSystemsを設立)し、NeXTソフトウェア会社へと転じることとなる(社名も、NeXTソフトウェアへと変更される)。 しかし、NeXTcube開発と運用しやすさから、世界初Webサーバとして用いられたという大きな功績残している。また、世界初Webアプリケーションサーバ開発運用環境WebObjects開発発売された。NEXTSTEPとその開発機能は、Webサーバなどを比較簡単に開発構築運用できる利便さを兼ね備えたものであり、今日macOSにも受け継がれている。 ジョブズApple解任後、シャープ東京支社訪れて東京支社長だった佐々木正副社長電卓についての相談をしており、「これからネットワーク時代になるから、携帯IT機器求められるうになる」との助言受けていた。

※この「NeXT社設立」の解説は、「スティーブ・ジョブズ」の解説の一部です。
「NeXT社設立」を含む「スティーブ・ジョブズ」の記事については、「スティーブ・ジョブズ」の概要を参照ください。

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