NWAのシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 08:48 UTC 版)
「NWA (プロレス)」の記事における「NWAのシステム」の解説
NWAは本部をセントルイスに構え、これを頂点として各国のプロモーターの個人加盟(団体単位ではない)によって成り立っている。加盟を認められるには審査を受けなければならない。年1回、毎年8月か9月に総会が開かれる。その他、必要に応じて臨時の総会や役員会が開かれる。 NWAの加盟により、主に以下のようなことが可能となる。 NWA認定の王者を招聘することができる。 他のプロモーターからのルートで様々な外国人レスラーを招聘することができる(逆に言えば、NWA非加盟団体はNWA傘下のプロモーターに選手を斡旋してもらえずに興行上大きく不利になる。旗揚げ直後の新日本がまさにこれであった)。 またNWAに加盟するために以下の条件がつけられる。 NWAに加盟できるのは1つの地区で一人のプロモーターに限り、同じ地区のプロモーターの加盟は認めない。「1つの地区に1人のプロモーター」とすることで、組織の権威を上げることはもちろんだが、同じテリトリーの中での争いに巻き込まれ、共倒れになることを防ぐ目的もある。ただし、日本だけは例外で、全日本プロレス、新日本プロレス、全日本女子プロレスの3団体が加盟している(だが上記のように、全日本と新日本との間には、待遇に差はあった。全女は女子部門としての加盟)。 加盟プロモーターが所属する団体のタイトルから「世界」の表記を外さなくてはならない。これはNWAが認定する世界タイトルが本部が直轄するものだけであったためである(全日本のPWFヘビー級王座や新日本のNWFヘビー級王座がこれに当たる。また、WWF(現:WWE)もNWA加盟時には「世界」の表記を外している)。ただし、本部が認可したものに関しては直轄のタイトルではなくても「世界」の表記をつけることが可能である。全日本プロレスのPWF世界タッグ王座がその一例である。これは、NWAが本部直轄のタッグタイトルを持っていなかったため(NWA世界タッグ王座と言うタイトルは存在していたが本部直轄では無かった)と思われる。また、NWA世界ジュニアヘビー級王座については、オクラホマ地区のプロモーターであるレロイ・マクガークが管理し、NWA世界ライトヘビー級王座については、メキシコのEMLL(現:CMLL)が管理をしている。尚EMLLは、独自にNWA世界ミドル級王座、NWA世界ウェルター級王座を認定。その後、NWAを脱退し、2010年8月13日、CMLLはNWA世界ライトヘビー級王座、NWA世界ミドル級王座、NWA世界ウェルター級王座を封印し、新たにNWA非公認、CMLLが管理する王座、NWA世界ヒストリックライトヘビー級王座、NWA世界ヒストリックミドル級王座、NWA世界ヒストリックウェルター級王座を新設。さらに世界女子王座に至ってはファビュラス・ムーラが王座に君臨していた時代にはムーラ個人により管理されていた(WWF王座も同様)。
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