NダガーN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 23:14 UTC 版)
『SEED DESTINY MSV』に登場。105ダガーをベースに開発された特殊戦用機である。本機が担うこの「特殊戦」とは、GAT-X207 ブリッツと同じミラージュコロイドシステムによる隠密性を活用したもので、敵防衛拠点や前線後方施設の破壊ないし索敵、要人の誘拐・暗殺といった非正規戦を指す。 105ダガーをベースに、GAT-X207 ブリッツの機能を盛り込んだ実験機名目で開発された。頭部は二つ眼のデュアルセンサーを露出させたいわゆる「ガンダムヘッド」となっている他、ブレードアンテナもブリッツと同型のものが使用されている。システム面の原型機であるブリッツがロールアウト直後にザフトに強奪されたため、開発不能が危惧されたが、他に実験機が数機存在したためことなきを得たという。 この機体は、Nジャマーキャンセラーにより動作保証された核エネルギーを動力源にしている。これは、ミラージュコロイドを機体表面に定着させるための電場形成に大量の電力が必要とされるためである。ミラージュコロイド使用状況下での活動時間は、ブリッツに比べて大幅に延伸しており、事実上半無制限と言ってよい。 機体そのものがCE72年3月に締結されたユニウス条約に抵触しているため、公式記録上は存在しておらず主に非公式部隊が運用している。その為、運用を行うのは主に「一族」のマティス率いる情報部や、ファントムペイン所属のパイロットである。表向き、本機の開発プロジェクトはユニウス条約締結と同時に中止された事になっていたが、スタッフ共々民間企業へ出向するという形で継続された。スタッフは自らを「シノビマフィア」「ニンジャワークス」と名乗っていたという。一説によれば機体名の二つの「N」はそれぞれ「ニンジャ」と「ニュートロン」を指すとも言われるが、真相は定かではない。 作中での活躍 ヘブンズベース戦の際、ワイルドダガーと共にニーベルングの警護に配備。最終的にシン・アスカが駆るデスティニーに撃破された。 また、ロード・ジブリールの護衛としてオーブまで同道していたと思われる機体が存在する(パイロットは既に逃亡していた)。 初期の運用例としてはCE71年の第1次連合・プラント大戦末期、ジャンク屋ギルドの手に渡る前のジェネシスαからの連合軍特殊情報部隊によるテスタメント強奪への参加がある。
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