Mk I と Mk II
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 09:51 UTC 版)
「トライアンフ・スタッグ」の記事における「Mk I と Mk II」の解説
おそらくこれらの不具合の評判のために1970年から1977年までの間に僅か25,877台しか製造されなかった。このうち6,780台が輸出向けでこの中の2,871台だけが米国に出荷された。幾つかの派生モデルが生産されたが、注意すべきはこれらの変更は生産時期に応じたものだけであった。これらのモデルは非公式に、Mk I 初期型(1970)、Mk I (1971 - 1972/3)、Mk II (1973)、Mk II 後期型(1974 - 1977)と呼ばれる。追加されたボディ側面の2重線がMk IIモデルの識別点である。 オーナーからの調査によると、公式のトライアンフのパーツ・マニュアルが派生モデルによる違いを示していることがあっても古いモデルの細かな部品を新しいモデルの初期生産モデルに流用できることがある。例えばMk IIモデルはMk Iモデルの電装品配線やドアのラッチが使用できることが知られている。トライアンフにとっては在庫一掃と品質管理の良い機会であったが、熱心に取り組むことはしなかった。 ほとんどの車がボルグワーナー製3速オートマチックトランスミッション(AT)を装備しており、その他はトライアンフ・TR2からTR4/A/IRS/TR5/250/6へと連綿と改良、改善を施されて使用されてきた古式ゆかしい変速機から派生したマニュアルトランスミッションを選択できた。第1速のギア比は上げられ、レイシャフトの真鍮製ブッシュ部にはニードルローラーベアリングが使用されていた。初期モデルにはA型レイコック・オーバードライブ(A-type Laycock overdrive)付を、後期型にはJ型レイコック・オーバードライブ付を注文することができた。オーバードライブは、これ無しではエンジン回転数が過度に高まるために強く望まれるのオプションである。 変速機以外のメーカー装着のオプション品はほとんどなかった。初期の頃はソフトトップのみやハードトップのみを装着した車があったが、最後にはほとんどの車が双方を装着していた。パワーウィンドウ、パワーステアリングや倍力装置付きブレーキは標準装備であった。オプション品にはエアコン、クロームのワイアーホイール、コニ製ショックアブソーバー、フロアマット、ルーカス(Lucas)・エイト・フォグランプや様々なアフターマーケット用部品があり、そのほとんどがディーラーでオプションのアクセサリーとして装着することができた。4座のツーリングカーとしてはかなり珍しいことにアクセサリーのリストにはオイルパン用の保護プレートが含まれていた。これはおそらくトライアンフのラリーでの活躍に多少なりとも貢献するギミック品であったと思われる。
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