MOMO v0
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 17:25 UTC 版)
「MOMO (ロケット)」の記事における「MOMO v0」の解説
2号機変更点理由・目的【ロール制御方式変更】「ON/OFFバルブ制御 コールドガスジェット」→「可動ノズル制御ホットガスサイドジェット」に変更 機体のロール回転を制御するため 【構造強化】「タンク間部CFRP」の構造を強化「尾翼」の構造を強化 空力負荷による破壊の防止するため 3号機変更点理由・目的推進剤タンクからエンジン/姿勢制御用スラスタへの推進剤供給配管を変更 【2号機墜落の原因】新規要素の姿勢制御スラスタ用燃焼器が、設計範囲外の温度となり、過度に温度が上昇したスラスタガスが配管を溶融させ、漏れたスラスタガスが空圧バルブへの窒素供給チューブを焼損し、燃料エタノールの主弁が閉じ、メインエンジンが停止したことによる。【対策】メインエンジンの状況に依存しない配管にする。 スラスタ供給配管の流量変化に対するロバスト性を向上させる。 姿勢制御用スラスタ燃焼器の噴射機の設計変更 エタノールメインバルブ変更 5号機変更点理由・目的(1)無線機サージ耐性強化・冗長系の追加 (2)打上げ基準の見直し 【4号機自動停止の原因】何らかの理由でVHF受信機の機能が停止し、コマンドが2秒以上途絶したためエンジンを停止した。その原因として気象条件による静電気・雷、またはケーブル・コネクタ脱落等による電源の切断が考えられた。 (1)施工管理の厳格化 (2)無線機系の受入試験内容の見直し 【初回の打ち上げ延期後】全ての基板上のオシレーターを温度サイクルへの耐久性があるものに変更 【初回の打ち上げ延期の原因】データ通信を行うCAN-BUSで散発的なエラーの発生。【再現実験】基板上のオシレーターの故障によるデータ伝送速度の異常が検出され、オシレーターに数%の周波数誤差が時々発生していた。常温と低温の間を行き来する温度サイクルが影響と考えられ、別品種に交換の結果、故障が起きないことを確認。
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