【MIM-3】(えむあいえむさん)
MIM-3 Nike Ajax(ナイキ・エイジャックス)
1945年にアメリカが開発・配備した2段式大型地対空ミサイル。
ナイキミサイルの最初の型として実用化され、アメリカ陸軍で、本土及び最前線の戦略拠点の防空に利用されていた長射程高射砲の代替として登場した。
アメリカの他、日本など9カ国に配備された。
発射サイトは下記の3エリアで構成されている。
- Cエリア:レーダー区画。目標の表示や迎撃の指示を行うコンピュータ・システムに加え、侵入する目標を探知・追跡し、ミサイルを指揮・追跡するためのIFCレーダー・システムを備える。
- Lエリア:ミサイル発射機。1つから3つの地下ミサイル弾倉を持ち、各々4基の発射機に給弾するようになっていた。
- Aエリア:IFCと同じ位置に配置される管理地域。中隊本部や兵舎のほか、食堂、レクリエーション・ホール及び駐車場を備える。
主に原子力施設や大陸間弾道ミサイルサイトなどの戦略拠点の周囲や人口密集地の防空に使用され、陸軍州兵又は陸軍が運用した。
1960年代から後継であるMIM-14と順次交代し、1964年に退役した。
カタログスペック(MIM-3A)
MIM-3 (ミサイル)
(MIM-3 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 01:07 UTC 版)
MIM-3 ナイキ・アジャックス(英語: Nike Ajax)は、アメリカ陸軍が運用していた地対空ミサイルである[1]。ナイキミサイルの最初の型として実用化され、アメリカ合衆国本土防空を担った。当初の制式名はSAM-A-7、後にM1と呼ばれる。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i 航空幕僚監部 2006, pp. 226–230.
- ^ a b “Missile.index”. Missile.index Project (2005年11月20日). 2007年8月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h Mitchell 2018.
- ^ a b c d e Andreas Parsch (2001年). “Western Electric MIM-3 Nike Ajax”. Directory of U.S. Military Rockets and Missiles. 2023年9月28日閲覧。
- ^ a b c d e f 内場 1962.
- ^ “Nike Ajax (SAM-A-7) (MIM-3, 3A)”. Strategic Air Defense Systems. Federation of American Scientists (1999年6月29日). 2007年8月2日閲覧。
- ^ 原田 1979.
- ^ Cagle 1959, pp. 159–163.
- ^ a b c d e f g h i j k l Cullen & Foss 1992, p. 290.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 西田 2022.
- ^ a b 航空幕僚監部 2006, p. 231.
- ^ a b c d e 航空幕僚監部 2006, pp. 272–273.
- 1 MIM-3 (ミサイル)とは
- 2 MIM-3 (ミサイル)の概要
- 3 アメリカ国外での運用
- 4 脚注
- MIM-3のページへのリンク