M-02J
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/03 15:10 UTC 版)
「オープンスカイプロジェクト」の記事における「M-02J」の解説
ジェットエンジンを搭載した動力機。設計はエンジンを装備すること以外はM-02と基本的に同一だが、サスペンションなど降着装置まわりが強化されている。2004年にエンジンの選定を開始し、2006年12月には機体の制作が開始された。2008年(平成20年)12月には燃料系が未完成の状態でロールアウト展として展示。2010年(平成22年)4月15日にふくしまスカイパークで滑走試験が行われたが、エンジンに故障が発生したことで、計画は約2年の休止を余儀なくされている。 休止期間中に機体の改造が行われ、エンジンは当初は仏アビエーション・デザイン社のT-340エンジン(最大推力:30 kg)を装備していたが、アビエーション・デザイン社が倒産していたため故障後の修理が行えず、オランダのAMT社製のTitanエンジン(最大推力:40 kg)に換装された。また、エンジン換装に併せて、低速時のふらつきを解消するために垂直板にアウトリガーを増設している。改造後に2012年(平成24年)11月から12月にかけて、野田市スポーツ公園で第二次滑走試験が行われた。2013年(平成25年)7月に航空局から試験飛行用の機体記号『JX0122』を取得、野田市スポーツ公園で高度3メートルまでのジャンプ飛行試験を開始。同月に千代田区にある「アーツ千代田3331」にてM-02Jの機体とそのテストフライト映像を公開している。その後、2014年(平成26年)から北海道滝川市にある、グライダー滑空場たきかわスカイパークでジャンプ飛行試験を開始。7月27日の「サマースカイフェスタ2014」で公開試験飛行が行われる予定だったが、当日は豪雨のために飛行イベントは中止になった。しかし、たきかわスカイパークの滑走路及び周辺の敷地が広くて試験飛行を行うには非常に安全な環境であることが判明したため、これ以降の試験飛行はほぼすべてたきかわスカイパークで実施されることとなる。2014年8月までに通算60本のジャンプ飛行試験飛行が行われ、2014年9月には第二段階(高度200m以下の飛行)の試験飛行に移行するが、40本ほどのS字飛行を終えたあと、場周飛行を実施する直前に、離陸距離の短縮や最大上昇率を向上し、機体の余力をあげ、場周飛行を安全にすることを目的にエンジンの換装を検討。2015年にAMT社のNikeエンジン(最大推力:80 kg)への換装作業が行われる。エンジン換装は機体の重要な変更にあたるため再び第一段階のジャンプ飛行試験を2015年9月〜10月に30本実施したあと、2016年5月から再び第二段階の試験飛行に移行した。その後、40本ほどのS字飛行をこなし、平成28年7月31日、たきかわスカイパーク(北海道滝川市)で初の公開飛行が複数回行われ、高度70m、約2〜3分間の飛行に成功した。
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