KGBに関係する地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 08:30 UTC 版)
「ソ連国家保安委員会」の記事における「KGBに関係する地名」の解説
ルビヤンカ (Лубянка) - 1918年にチェーカーが本部を置いて以来の国家保安機関の中心地。現在、ロシア連邦保安庁の本部庁舎と逮捕したスパイを収監する監獄が存在する。現在の建物は1900年に完成した商業ビルを増築したもので、隣接して子供向け商品の百貨店『子供の世界』(ジェーツキー・ミール)(Детский мир)がありKGBの本部要員が自分から名乗る場合にはこちらは百貨店「子供の世界」の隣の者だがという具合に呼称していた。ソビエト連邦の崩壊時に撤去されているが、広場の前にはチェーカーの指導者、フェリックス・ジェルジンスキーの像が立っていた。 ヤセネヴォ (Ясенево) - 1972年に対外諜報を担当する第1総局がここに移転した。現在、ロシア対外情報庁の本部庁舎が位置する。人里離れた森の中に位置するため、KGB職員のスラングで、「森」 (Лес) と呼ばれた。秘密保持のため、3重の検問が存在し、職員の出退勤時には、特別のバスが運行され、民警がモスクワ環状線の交通を停止させた。 レフォルトヴォ (Лефортово) - KGB管轄の刑務所。正式名称は、レフォルトヴォ一時収容取調拘置所であり、未決囚を収容するための施設である。建物は、1881年に建築され、帝政時代、既に刑務所として使用されていた。以後、連邦保安庁に至るまで国家保安機関により管轄されている。欧州会議加盟国の基準に従い、2006年に法務省に移管されたが、FSBの職員が法務省に「出向」することにより、引き続きFSBが事実上管理している。1997年に史上初の、また2005年には、2度目の脱走が起こった。
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