Inmarsat-4衛星(2020年運用終了予定)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/03 00:44 UTC 版)
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衛星の種類E-4衛星は、上空36,000kmに配置されている静止衛星となっている。現在3基で地球を3エリアに分割してカバーすることにより、全世界をカバーしている。F1衛星(太平洋衛星)2005年11月打ち上げ LAT:2.01 / LNG:143.56 (パプアニューギニア付近) F2衛星(インド洋衛星) 2005年8月打ち上げ LAN:2.05 / LNG:63.87 (ソマリアの東側介海上付近) F3衛星(大西洋衛星)2008年8月打ち上げ LAT:-2.99 / LNG:-98.02 (エクアドルの西側海上付近) 衛星の仕様ビーム / グローバルビーム×1、ワイドスポット×19、ナロースポット×228 周波数帯 / アップリンク(端末→衛星)1.6GHz帯1625.5MHz〜1660.5MHz、ダウンリンク(衛星→端末)1.5GHz帯1525MHz〜1559MHz チャンネル数 / 18,000(音声換算) EIRP / 67 dBW 重量 / 3,000kg 耐用年数 / 10年 日本からのF1衛星へのアクセス方法日本エリアをカバーするI-4F1(太平洋衛星)は赤道上のパプアニューギニア付近に配置されているため、日本からは西日本ではやや東寄りの南、東日本や北海道では真南方角に衛星が存在する。よって、この方角の空が開けていないと通信不能となる。 日本国内は仰角30度以内のエリアとなるため、地表に対してアンテナを垂直に立てると良好に通信が可能である。ハンズフリー等により本体を横方向に寝かせて通信する場合、アンテナが水平にならないように留意する。 衛星へのアクセス状況は、ディスプレイに表示されるアンテナピクト(5本表示)で確認が可能である。良好な通信を行うためには、アンテナピクト3本以上必要。アンテナピクト2本以下で通話品質アラームが鳴動する。 実際の通話は、テストコール +870-776-999-999 (IsatPhoneからの通話料は無料)へ発信し、自動音声メッセージが聴こえれば通信可能である。 国外から衛星へのアクセス方法衛星へのアクセス状況は、ディスプレイに表示されるアンテナピクト(5本表示)で確認が可能で、概ね90°ずつ回転しながらアンテナピクトを確認すればおおよその衛星の位置は特定可能であるが、予め運用を予定している国または地域から見た最寄りの衛星の方角を把握しておくと、円滑な通信が可能となる。 仰角30度以上(各衛星エリアの末端付近)では、アンテナの角度の微調整が必要となったり、地表から衛星の角度が低くなり水平線に近くなることから高度の高い山やがけ、建造物等による影響を受けやすくなり、場合によっては通信が行えないことがある。 衛星電話間の通信I-4衛星では、衛星電話間(同じIsatPhoneであっても)の通信も含めて全ての通信は、一旦インマルサットの地上設備を経由するため、地上局が被災していると通信できない。 2基体制(2008年以前)2008年以前は、2基運用であったため、現在とは違う位置に衛星が配置されており、日本はエリア末端で西日本のみエリア内という状況であったが、F3衛星打ち上げ後に衛星の配置を変更し、極点付近を除く全世界がカバーエリアとなった。 2020年以降の後継の衛星については発表されておらず、不詳である。
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