IS将棋とは? わかりやすく解説

東大将棋

(IS将棋 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 06:25 UTC 版)

東大将棋
作者 棚瀬寧
開発元 マイナビ
初版 1998年
最新版
新・東大将棋 無双II / 2009年9月18日 (14年前) (2009-09-18)
プログラミング
言語
C++
対応OS Microsoft Windows
対応言語 日本語
種別 コンピュータ将棋
ライセンス 市販ソフトウェア
公式サイト http://soft.mycom.co.jp/pcshogi/musou2/
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東大将棋(とうだいしょうぎ)は、マイナビ(旧・毎日コミュニケーションズ)が発売するコンピュータ将棋ソフトウェアのシリーズ。

思考エンジンはソフトの発売時期によって「IS将棋(アイエスしょうぎ)」と「棚瀬将棋(たなせしょうぎ)」の2種類に分かれる。本稿では両方について解説する。

IS将棋

IS将棋は、東大将棋の思考エンジンである。「IS」は「Information Science」の略。

1997年世界コンピュータ将棋選手権で初登場。同年は惜しくも予選6位で決勝進出(予選上位5位まで)はならなかったが、翌1998年に初優勝。開発チームは全員が当時東京大学所属の学生ということで話題となり、同年にMicrosoft Windows用の「最強 東大将棋」として発売された。以後世界コンピュータ将棋選手権において優勝4回(1998年、2000年2001年2003年)、準優勝1回(2002年)と、名実ともに同時代の最強将棋ソフトの一つとなった。

市販ソフトとしては前述のWindows版に加え、過去にPlayStation(ちなみにPS版は、2009年8月12日PS3PSPのゲームアーカイブスでダウンロード配信をスタートしている。)、PlayStation 2PlayStation PortableニンテンドーDS用が発売されている。

ただ開発チームのメンバーが就職等の関係で開発継続が困難となったことや、思考ロジックを一から書き直したいというプログラマ側の要望から、2005年を最後に世界コンピュータ将棋選手権の参戦を取りやめており、IS将棋ベースの市販ソフトは同年の「最強 東大将棋8 for Windows」が事実上最終版となっている。(ただしその後も同ソフトベースの詰将棋ソフトや、定跡学習のためのソフトなどが発売されており、シリーズとしては継続している)

棚瀬将棋

IS将棋の開発チームメンバーの一人である棚瀬寧(元・株式会社モルフォ[1])が個人で一から思考ロジックを書き直したソフト。当初は2006年の世界コンピュータ将棋選手権に出場を目指していたが、バグが取りきれず同年は欠場し[2]、翌2007年の同選手権に初参加していきなり準優勝。2008年も準優勝したほか、選手権終了後のエキシビション対局では朝日アマ名人の加藤幸男に勝利したことで話題となった。

2008年9月に「新・東大将棋 無双」の名前でWindows版ソフトが発売された。

競技会成績

IS将棋

大会/年 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
世界コンピュータ将棋選手権 9 1 5 1 1 2 1 3 3
コンピュータオリンピアード 1 2
コンピュータ将棋王者決定戦 3 1 4

棚瀬将棋

大会/年 2007 2008
世界コンピュータ将棋選手権 2 2

その他

2000年代にマイナビが発行していた将棋関連書籍には、本ソフトにちなみ『東大将棋ブックス』のレーベル名が付けられていた。特に所司和晴の「道場」シリーズが有名。

脚注

関連項目

外部リンク


IS将棋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:51 UTC 版)

東大将棋」の記事における「IS将棋」の解説

IS将棋は、東大将棋思考エンジンである。「IS」は「Information Science」の略。 1997年世界コンピュータ将棋選手権初登場同年惜しくも予選6位で決勝進出予選上位5位まで)はならなかったが、翌1998年初優勝開発チーム全員当時東京大学所属学生ということ話題となり、同年Microsoft Windows用の「最強 東大将棋」として発売された。以後世界コンピュータ将棋選手権において優勝4回(1998年2000年2001年2003年)、準優勝1回2002年)と、名実ともに同時代最強将棋ソフト一つとなった市販ソフトとしては前述Windows版加え過去PlayStation(ちなみにPS版は、2009年8月12日にPS3とPSPのゲームアーカイブスダウンロード配信スタートしている。)、PlayStation 2PlayStation PortableニンテンドーDS用発売されている。 ただ開発チームメンバー就職等の関係で開発継続が困難となったことや、思考ロジック一から書き直したいというプログラマ側の要望から、2005年最後に世界コンピュータ将棋選手権参戦取りやめており、IS将棋ベース市販ソフト同年の「最強 東大将棋8 for Windows」が事実上最終版となっている。(ただしその後も同ソフトベースの詰将棋ソフトや、定跡学習のためのソフトなどが発売されており、シリーズとしては継続している)

※この「IS将棋」の解説は、「東大将棋」の解説の一部です。
「IS将棋」を含む「東大将棋」の記事については、「東大将棋」の概要を参照ください。

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