ホルミズド2世
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 19:21 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ホルミズド2世 | |
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ペルシア君主 | |
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ホルミズド2世の貨幣肖像
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在位 | 302年 - 309年 |
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死去 | 309年 |
子女 | アードゥルナルセ ホルミズド シャープール2世 アルダシール2世 |
王朝 | サーサーン朝 |
父親 | ナルセ1世 |
宗教 | ゾロアスター教 |
ホルミズド2世(Hormizd II, ? - 309年)はサーサーン朝ペルシア帝国の第8代君主(シャーハーン・シャー、在位:302年 - 309年)。先代ナルセ1世の息子である。中期ペルシア語(パフラヴィー語)では「オ(ー)フルマズド」('wḥrmzdy / Ōhrmazd /Ohrmazd)という。「オ(ー)フルマズド」とは中期ペルシア語でアフラ・マズダー神のことである。アラビア語文献では「フルムズ」(هرمز Hurmuz)、近世ペルシア語では「ホルミズド」「ホルムズド」(هرمزد hormuzd /hormizd)と呼ばれている。7年5ヶ月君臨したが、その治世についてはほとんどわかっていない。
概要
東方全域を席巻したホルミズドの反乱(サカ王オルエミス)以来、クシャーンはほとんど独立状態にあった。クシャーンの王達はホルミズドの反乱以後も独自に貨幣を発行し続けた。ホルミズド2世は王子時代、クシャーン族長の娘を妃に迎えている。初期サーサーン朝の歴史はバハラーム1世の系統(273年からバハラーム3世の293年まで)とナルセの系統の対立の歴史といっても過言ではない。オルエミスはバハラーム1世の系統にあると考えてよく、これはクシャーンを力だけでは抑えきれなくなったためだけでなく、東部地方を完全にナルセ派に掌握しようとする動きと見てよい。
これはクシャーノ・サーサーン朝と呼ばれるサーサーン朝の王族が藩王となって統治する体制が再び復活したことを意味する。しかしその後の歴史が示すように、サーサーン朝自体が不安定になるとすぐまたクシャーン王達が独立を志向して、サーサーン朝を揺るがすことになる。
ホルミズド2世には、確認できるだけでアードゥルナルセとホルミズドという王子がいた。長子アードゥルナルセは残忍で、弟ホルミズドを13年もの間獄中に監禁する。彼は妻の助けでビザンティウムのコンスタンティヌス1世の下に亡命した。のち、ユリアヌス帝のペルシア遠征軍に従軍している。同じ名前を持つ彼の息子はローマのプロコンスルとしてしばらく任務についていたが、363年、シャープール2世の時代にようやく帰還できた。
ホルミズド2世はアラブ系のガッサーンの王に貢納を要求するため、シリアへ遠征し、ガッサーン王を討ち取ることに成功する。しかし、その残党に狩の途中で暗殺された。ホルミズド2世は世を去る前に、妊娠中の妃が王子を生んだならシャープールと名付けて跡継ぎにせよと言った(「ペルシアの諸王の歴史」)。
これがのち、半世紀にわたって君臨するシャープール2世であり、生まれる前から既に王冠を捧げられるという極めて珍しい君主となった。ホルミズド2世はシャープール2世の偉大な成果を上げる前の先鞭をつけたという評価もされている。
外部リンク
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「Hormizd II」の例文・使い方・用例・文例
- フェーズIとフェーズIIで許容副作用を伴い効果的であることが示される治療あるいは薬品の大規模な臨床試験
- 1228年から1229年までの十字軍は、病気になった神聖ローマ帝国皇帝フレディリックIIで導いて、法王によって破門されました
- 330,000人の連合軍隊が敵火の下で絶望的な退却において、北フランスの浜辺から避難しなければならなかった世界大戦IIの陸海空共同の避難(1940年)
- 腎臓にアンジオテンシンIIができるのを阻止し、動脈を弛緩してくれる抗高血圧薬
- アンジオテンシンIIへのさきがけであるアンジオテンシンの生理学的に不活発な形態
- 高血圧を治療するのに用いられるアンギオテンシンII抑制剤
- ASCII文字セットは最も一般的に用いられている文字セットである
- 王を補足したと考えられるI歴代志とII歴代志の旧約聖書の旧名
- ウルガタ聖書(IIエスドラス書を除いて)に含まれるが、ユダヤやプロテスタント版の聖書では省略される旧約聖書の14冊
- I歴代志、II歴代志、エズラ、およびネヘマイアからの編集から成る外典
- フレディリック神聖ローマ帝国皇帝IIを破門して、聖地に対して新しい十字軍を計画していた1245年の西方教会の協議会
- キャサリンIIの愛人であり、1762年に彼女が権力を握る支援を行ったロシアの役員で政治家
- 遺伝的に第VIII因子が欠乏するために生じる血友病
- アンギオテンシンIをアンギオテンシンIIに変えるタンパク質分解酵素
- 血液凝固において、トロンビンは第XIII因子をフィブリンが分解しにくい凝血塊の形成を引き起こす(フィブリナーゼ)活性型に触媒する
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- SALTII条約という2国間軍縮条約の内容
- 宇宙開発事業団と航空宇宙技術研究所は,2004年にH-IIAロケットでHOPE-Xを打ち上げる計画をしていた。
- 72歳の映画監督と彼の息子は,9月25日,新作映画「バトル・ロワイアルII」の製作を発表するため,記者会見を行った。
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