医療経済学とは? わかりやすく解説

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医療経済学

【英】:Health Economics

医療経済学は1960年代以降欧米の研究者を中心に発展した新し学問領域であるが、最近では日本を含むアジア諸国でも急速に研究者層が拡大している。
患者需要)側の行動診療供給)側の行動保健医療分野ファイナンシング医療経済評価医療機関経営医療関連産業分析など、理論的な分野から実学領域まで様々な研究テーマ扱われている。
医療経済学の基本的前提として、医療サービス経済学特殊性Arrow KJ, 1963)がきわめて重要である。これらは、(1)患者医療従事者間における情報の非対称性存在(2)傷病発生と経過に関する不確実性存在(3)外部性福祉的役割存在整理される。(1)は、患者医師との間では、医学知識疾病治療の経験において大きな格差があり、通常の取引」が成立しにくく、市場介した取引では患者側の権利阻害され可能性のあることを示唆している。(2)は、傷病はいつ発生する予測が困難であり、治療経過にも不確実性が伴うことを意味している。そのため、多くの国で医療保険制度公営医療制度発達した(3)外部性存在は、保健医療サービスによって当事者以外にも利益もたらされることを意味する具体的に感染症の予防治療によって、周囲人々感染リスク低下することなどである。
さらに福祉的役割については、病気苦しんでいる人が経済的理由治療受けられないことは望ましい状態ではないと多くの人が考えであろうことを意味しており、慈善愛他主義につながるものである。これらの前提のもとで、多く医療経済学の研究テーマ発展してきた。




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