HOP TVとは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/12 05:42 UTC 版)
台湾の衛星通信サービス大手の台亜衛星通訊(TAS、本社・台北市)は日本に在住する約20万人の台湾出身者や年間130万人に上る台湾からの観光客向けに、台湾のテレビ放送をリアルタイムで日本に中継する業務を始めた。家庭やホテルに設置する専用パラボラアンテナとチューナーで衛星からの高画質デジタル画像を直接受信するシステム。CSなど日本の衛星放送やケーブル局は経由しない。同社は日本法人を通じて総務省から「電気通信役務利用放送」として外国企業で初認可を得たという。 TASは台湾域内のテレビ局向け中継業務などを手がける衛星通信会社で、台北郊外に大型の衛星中継センターをもつ。資本金は15億元(約80億円)でスカパーJSATが4.55%出資している。日本向けのテレビ番組中継「HOPTV」では東京都千代田区に資本金1億円で100%出資子会社の「ティー・エイ・エス・マルチメディア株式会社」(現在は社名変更し「ホップテレビ株式会社」)を設置して総務省に申請を行ってきた。 中継するのは(1)台湾の公的機関「公共テレビ」(平成21年5月1日より 「年代テレビ」へ変更)(2)ニュースやバラエティ「民視テレビ」(3)同「中天テレビ」(4)バラエティ中心の「三立テレビ」(5)同「台視テレビ」(6)仏教系宗教チャンネル「大愛テレビ」(7)台湾政府系の「宏観テレビ」の7チャンネル。いずれも24時間放送で、番組によっては中国語字幕がつく。(年代テレビでは一部日本語放送もある。)家庭用の場合、直径約45センチのパラボラアンテナとチューナーの専用セットを18000円で購入し、月額4000円の視聴料を払う。 台湾のテレビ局から光専用回線や専用線を通じて台湾での放送と同時に送られたデジタル画像を、台北郊外のTAS衛星中継センターから大型パラボラでアップリンク。スカパーJSATグループの宇宙通信「スーパーバードC2号機」を経由して日本向けに「KUバンド(12ギガ~18ギガヘルツ帯)で直接、画像を届ける。東京で受信する場合、受信パラボラアンテナ方向は南南東173度、仰角は48度 CSスカパーの場合も中国や香港からの番組供給を受けた放送が数チャンネルあるが、現地からの衛星放送を委託放送事業者側で受信して整理し、さらにもう一度、静止衛星に画像を送り直して日本のユーザーに供給する複雑な仕組み。基本的に1チャンネルあたりで2000~3000円の月額視聴料金がかかる。
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