【ホイットビィ】(ほいっとびぃ)
F36 Whitby class frigate
イギリス海軍が運用していたフリゲート艦。
ホイットビィとは1番艦の艦名からで、艦型では12型とも呼ばれる。
第二次大戦後に、輸送船団の護衛が目的で開発され、設計面では対潜戦闘が重視されていた。
しかし、高性能であったものの高価で大量配備には向かなかったため、補完として14型フリゲートが同時期に建造された。
1956年から1958年にかけて6隻が就役したが、後継となるブロードソード級フリゲートの就役開始に伴い、1970年代初頭より退役を開始し、1980年代中盤までに運用を終了した。
本級の派生型としてロスシー級フリゲート(12M型)とリアンダー級フリゲート(12I型)がある。
スペックデータ
排水量(基準/満載) | 2,150t/2,560t |
全長 | 112.8m |
全幅 | 12.5m |
喫水 | 5.2m |
機関 | バブコック&ウィルコックス缶×2基 イングリッシュ・エレクトリック 蒸気タービン×2基 2軸推進 |
機関出力 | 30,000shp |
速力 | 30kt |
航続距離 | 4,200海里(12kt) |
乗員 | 152名(後に225名) |
武装 | Mk.6 114mm連装砲×1基 ボフォースMk.2 40mm連装機関砲×1基(後にボフォースMk.7 40mm単装機関砲×1基に換装。) Mk.10 リンボー対潜迫撃砲×2基 533mm連装対潜魚雷発射管×12基(未搭載または撤去) |
レーダー | タイプ293Q目標指示レーダー(後にタイプ993) タイプ277Q高度測定レーダー タイプ275火器管制レーダーMk6M タイプ262火器管制レーダーSTAAG タイプ974航海用レーダー タイプ1010 Cossor IFF |
ソナー | タイプ174(捜索) タイプ162(目標識別) タイプ170(攻撃) |
同型艦
艦番号 | 艦名 | 主造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 退役 |
F36 | ホイットビィ (HMS Whitby) | キャメル・レアード | 1952.9.30 | 1954.7.2 | 7956.7.10 | 1974. |
F43 | トーキー (HMS Torquay) | ハーランド&ウルフ | 1953.3.11 | 1954.7.1 | 1956.5.10 | 1985. |
F65 | テンビー (HMS Tenby) | キャメル・レアード | 1953.3.26 | 1955.10.4 | 1957.12.18 | 1972. |
F63 | スカーボロー (HMS Scarborough) | ヴィッカース | 1953.9.11 | 1955.4.4 | 1957.5.10 | 1972. |
F73 | イーストボーン (HMS Eastbourne) | ヴィッカース | 1954.1.13 | 1955.12.29 | 1958.1.9 | 1984. |
F77 | ブラックプール (HMS Blackpool) | ハーランド&ウルフ | 1954.12.20 | 1957.2.14 | 1958.8.14 | 1971. |
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