タイプ170
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:20 UTC 版)
「メルセデス・ベンツ・W15」の記事における「タイプ170」の解説
乗用車タイプの170は、世界の量産車で最初の4輪独立懸架採用が重要な特徴である。前輪に横置きリーフスプリング独立懸架、後輪にコイルスプリングで吊られたスイングアクスル式サスペンションを採用した。これにより、比較的小型軽量なモデルでありながら、安定した乗り心地と操縦性を実現した。 エンジンは排気量1,692ccのサイドバルブ直列6気筒エンジンで、最高出力は32PS(23.5kw)/3,200rpmという控えめな性能であった。直列6気筒車としては小さい排気量は、振動抑制のために小排気量車でも多気筒化していた当時の風潮によるものである。変速機はオーバードライブに0.73のギアレシオを持つ3速MTで、燃費は速度90km/hで100kmあたり11Lのガソリンを消費した。 サスペンション以外の装備もハイスペックで、油圧式4輪ブレーキ、冷却を調節するサーモスタット、盗難防止対策としてイグニッションキーによるハンドルロックなどが全シリーズに備わっていた。 シャーシの重量は750kgで、車両重量は1,050-1,200kg、総重量は1,455kgであった。 ラインナップは、初め4ドアセダンと4ドアカブリオレのみだったが、軍の要請により2ドアセダン、2ドアワゴン、2ドアカブリオレがラインナップされた。
※この「タイプ170」の解説は、「メルセデス・ベンツ・W15」の解説の一部です。
「タイプ170」を含む「メルセデス・ベンツ・W15」の記事については、「メルセデス・ベンツ・W15」の概要を参照ください。
- タイプ170のページへのリンク