当初の装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/15 04:32 UTC 版)
「ロスシー級フリゲート」の記事における「当初の装備」の解説
電子装備はホイットビィ級の構成が踏襲されており、前檣に目標捕捉 (短距離対空捜索)用の293Q型レーダー、その直前には対水上捜索用の277Q型レーダーを搭載した。なお277Q型レーダーは高角測定にも用いることができた。ソナーとしては、捜索用の174型ソナーと、リンボー対潜迫撃砲の目標捕捉・射撃指揮用の170B型ソナーが搭載された。また本級を含む1等艦の標準装備として、対潜戦用のJYA戦術状況表示装置(Automatic Surface Plot, ASP)も搭載された。 当初、高角機銃は70口径40mm連装機銃、機銃用方位盤としてMRS-8を搭載する予定であったが、後にイギリス海軍における70口径40mm機銃の装備計画そのものが撤回されたことから、1957年12月、代替装備として開発されたシーキャットGWS-20個艦防空ミサイルの搭載が決定され、これに対応して後部上部構造物を拡大した。しかしすぐには導入できなかったことから、「ロスシー」ではMk.5 56口径40mm連装機銃、その他の艦ではMk.7 56口径40mm単装機銃を搭載して竣工した。また艦砲はホイットビィ級の装備が踏襲され、45口径11.4cm連装砲(4.5インチ砲Mk.6)とMk.6M方位盤(275型レーダー装備)が装備された。 対潜兵器もホイットビィ級の装備が踏襲され、船首楼後端部を切り欠いてリンボー対潜迫撃砲2基が縦列に配置された。また長射程のMk.20「ビダー」対潜誘導魚雷の搭載を予定して魚雷発射管も搭載された。ホイットビィ級では片舷あたり固定式の単装発射管4基と旋回式発射管2基が搭載されたのに対し、本級では固定式発射管が連装2基に修正された。ただし、肝心の魚雷の開発断念に伴い、後に撤去された。
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