Emacs側の主張する利点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 04:18 UTC 版)
「エディタ戦争」の記事における「Emacs側の主張する利点」の解説
Emacs は vi よりもコマンドが豊富である。 Emacs はLISPの方言であるEmacs Lispによるスクリプト記述が可能である。 Emacs には viper-mode という vi 互換モードが含まれている。 Emacs ではテキスト入力モードとコマンド入力モードを切り替える必要がない。 GNU Emacs はカレンダー計算ができ、長期暦やDiscordianもサポートしている。これは vi にはない。 Emacs には40以上のプログラミング言語やマークアップ言語用の編集モードがある(Java、Perl、LaTeX、C、C++、Objective-C、FORTRAN、LISP、Scheme、Pascal、Bashなど)。 Emacs は英語以外の21の言語の入力と表示をサポートしている(中国語、チェコ語、ヒンディー語、ヘブライ語、ロシア語、ベトナム語、その他)。 Emacs はテキストファイルからPostScript出力を生成できるし、LaTeXやTeX、さらにはウィキペディア用の編集モードまである。 Emacs 自身をシェルとして使用でき、各種プラグインを使うことで通常エディタから抜けないと実行できない作業までこなす。例えば、ファイルのマージやdiff機能、更新ログの保守、デバッグ操作、バージョン管理システム、ファイルやディレクトリの操作、Makeファイル作成、gnusを使ったニュースグループ閲覧などである。 Emacs は Emacs Lisp によって容易に拡張可能であり、vi よりも UNIX の精神をよく表している。エリック・レイモンドらの主張によれば、Emacs は単なるエディタプログラムではなく、必要に応じてモジュールを追加可能な移植性の高いフレームワークである。 Emacs はQWERTY配列に依存していない。vi のカーソル移動は "hjkl" キーで行われ、これはキー配列に依存している。 様々なプラットフォームに移植されており、各種OSで動作する。Unix系(GNU/Linux、BSD系、Solaris、AIX、IRIX、macOSなど)、MS-DOS、Microsoft Windows、AmigaOS、OpenVMSなどで動作する。Unix系ではOSに同梱されることが多い。
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