聖イグヌチウス

聖イグヌチウス(せいイグヌチウス、英: Saint Ignucius, 西: San Ignucio)とは、フリーソフトウェア財団(FSF)の創始者であるリチャード・ストールマンが冗談で自称する名である。正確にはEmacs教会の聖イグヌチウス( Saint IGNUcius of the Church of Emacs )という。
ハッカー文化においては、愛好するソフトウェアを宗教的狂信とも言える尊敬を持って扱う伝統がある。時としてユーザ間での対立が宗教戦争の様相を見せることがある。有名なエディタ戦争は、古くよりvi と Emacs というUnix系オペレーティングシステムで最も一般的な2つのエディタの信奉者の間で主に行われている。リチャード・ストールマンは冗談で Emacs教会(Church of Emacs)を設立し、自身を聖イグヌチウス(St IGNU−cius)とした[1]。法衣をまとい、頭にはハードディスクの円盤をのせる。彼は、この円盤は自身の光輪であると説明している。
関連項目
脚注
Emacs教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:16 UTC 版)
詳細は「エディタ戦争」を参照 Emacs教会 (英語: Church of Emacs) とはEmacsユーザーによって作られたパロディ宗教(英語版)である。Emacs教会はviを「獣の数字」である(ローマ数字ではvi-vi-viは666を表すため)としているが、viのユーザーに反対しているわけではない。むしろプロプライエタリソフトウェアをアナテマと呼んでいる(「viのフリーソフトウェア版を使うことは罪というより苦行である」)。このパロディ宗教をサポートするためのEmacs教会のニュースグループとしてalt.religion.emacs,が存在する。Emacsユーザーの中には「よりよいものを真似る」ことを試みたとして、viの支持者は対抗としてviカルト (英語: Cult of vi) を作成した。 ストールマンは冗談で自身をEmacs教会の聖人 (英語: saint) であるSt IGNUciusとしている。
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