Emacs小指
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:16 UTC 版)
Emacsの修飾キーへの強い依存が反復性過労障害(英語版)となるというフォークロアはEmacs小指 (英語: Emacs pinky) と呼ばれる。 ユーザーは様々なアプローチでEmacs小指に対処してきた。ソフトウェア側の手段には以下のようなものがある: CapsLockキーをコントロールキーの代わりにするようにキーレイアウトをカスタマイズする。類似のテクニックにはCapsLockキーを追加のコントロールキーに定義したり、コントロールキーとメタキーを代わりにする。このテクニックもEmacs小指に対して特に推奨されている。 EmacsにXwritsや組み込みのtype-break-modeといった、ユーザーに定期的に休息を取らせるようなソフトウェアを入れる。 最初に文字を尋ねてから、カーソルの動きに対応したアクセスキーでその文字が出現するようにする、ace-jump-modeのようなパッケージや、類似の階層ナビゲーションを提供するelisp拡張を使う。 先進的なVimエミュレーション層のevil-mode。 Vimのように修飾キーなしでEmacsコマンドを入力するためのモードによるアプローチを提供するgod-mode。 Spacemacsが提供するカスタマイズされたキーレイアウトの使用。spacemacsは制御シーケンス用の主要なキーとしてスペースキーを使うプロジェクトであり、evil-modeとgod-modeも二つとも重点的に組み込んでいる。 キーの組み合わせのキーシーケンスを変えるスティッキーキー(英語版)の使用。 基本的なテキスト編集や、さらに進んだ機能のためのEmacsスキーム用にviキーレイアウトを使えるようにする、Emacsの組み込みviper-modeの使用。 スペースキーのようなより快適にアクセスできるキーへのもう1つの役割の付与。もう1つの役割を割り当てられたキーは、他のキーと組み合わせて押すことでコントロールキーとして機能する。エルゴノミクスキーボードや、日本語キーボードのようにスペースキーに隣接するより多くのキーを持つキーボードを使う。日本語キーボードはメタキーやシフトキー以外の修飾キーの親指操作が可能である。 制限されたキーバインディングの人間工学サブセットを使ったり、M-x
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