EU官報の見方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 15:19 UTC 版)
EU官報は以下の構成をとっている。 法令編 (L series) -- 英語のLegisrationの頭文字。法的拘束力のある全ての文書。L I -- EU法は規則、指令、決定の3種類に分類されるが、EU官報には全て掲載されるほか、予算などもL Iに含まれる。 L II -- 国際条約、勧告、ガイドライン、欧州連合内の各組織間の手続など、通常のEU立法を経ないものがL IIに分類される。 L III -- EEAに関連する法令。 L IV -- 2009年のリスボン条約以前に採択された法令。 告示編 (C series) -- フランス語のCommunicationsの頭文字。C I -- 仲裁、勧告、法的拘束力のない意見書。 C II -- 欧州連合内の各組織間の合意、共同宣言、情報発信など。 C III -- 可決前の法案や政策目標など、立法化される前の予備的資料。 C IV -- 通知 (EU内だけでなく、他国から発信された通知も含む)。 C V -- その他お知らせ (職員募集など)。 政府調達情報 (S series) -- LおよびCと異なり、附録 (Supplement) の位置付け。 「欧州連合の立法手続」も参照 本編が現在のようにLとCで二部構成されるようになったのは、1968年1月以降である。1952年から1958年4月にかけてはまとめてA series (フランス語のAntérieur) と呼ばれており、1958年5月から1967年末まではP series (フランス語のPostérieur) が使われていた。また、EU官報が紙媒体から電子媒体にシフトする1999年8月31日から2014年3月31日にかけては、CE seriesも使われていた。これは電子版 (英語のElectronic) を意味するが、2014年4月以降は使用されていない。 現在のLとCにはそれぞれサブシリーズがあり、A (英語のAnnex) は他の官報公示内容に附属する文書、I (英語のIsolated) は単発で他の公示から独立した文書を意味する。これらに3桁の連番を組み合わせることで、「OJ L 011I」(単発のEU法 001番) や「OJ C 019A」(法的拘束力のない附属文書 019番) といった参照番号体系になっている。なお、OJから始まるEU官報番号とは別に、EU官報を掲載しているウェブサイトEUR-LexでもCELEX番号という独自の番号体系を用いている。
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