EF58 172によるお召し列車牽引
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「国鉄EF58形電気機関車」の記事における「EF58 172によるお召し列車牽引」の解説
1982年5月21日に栃木県で開催された植樹祭のため運転されたお召し列車では、東北本線から日光線に入線するために方向転換が必要であることから、日光線内では専用指定機でないEF58 172(宇都宮運転所所属)が牽引機として指定された。同機はこのお召列車けん引に先立ち1982年(昭和57年)3月に大宮工場に臨時入場し、お召整備が施工された。その内容として「車両検査請求書」には次のような施行指示が記載されていた。 車体塗色をぶどう色2号へ変更。 車体前面飾り帯メッキ塗装。 通話電話取付(接栓・配線とも)。 助手席側時刻表挿し・速度計取付。 前面国旗掲揚竿取付金具取付。 名札差し取付。 停止位置矢印取付。 パンタグラフ及び台車各部ペンキ塗装。 といった項目があげられている。しかし、実際には作業指示の不徹底により通常の一般色塗装で出場することとなり、一般色かつお召専用機以外のEF58がお召列車の先頭に立った唯一の事例となった。 なお本機は1985年に廃車された後、高崎運転所(現高崎総合車両センター高崎車両センター)構内に保存されたのち、1999年に群馬県安中市(旧・碓氷郡松井田町)に開園した碓氷峠鉄道文化むらにお召し列車牽引時の装備・塗色を再現した状態で保存されている。
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