Digital HiNote Ultra
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/17 17:20 UTC 版)
「DIGITAL HiNote」の記事における「Digital HiNote Ultra」の解説
1995年に発売された、薄型ノートの走りといえるノートPCである。ユーザの間ではDHUとも表記された。433,433C,450C,475CTの四機種で展開され、型番はDigital HiNoteと同様、型番の下二桁がCPUクロックを示し、Cがカラー液晶、CTがTFTカラー液晶の搭載を表す。433はモノクロ液晶搭載モデルであり、厚さは25.5mmだった。カラー液晶搭載モデルの厚さは30.5mmである。 ポインティングデバイスはトラックボールが採用された。ボタンはボールの周囲を楕円形に取り巻く独特のデザインで、上下二分割されていた。上の小さなボタンが2ボタンマウスの右ボタンに当たり、円周の大半を占める下のボタンが左ボタンに当たる。 メーカーサイドでの101キーボードへの交換サービスも行われていた。 バッテリにはリチウムイオンバッテリーが採用され、3時間程度の駆動が可能だった。バッテリパックはキーボードスタンドを兼ねており、折り返してキーボードに傾斜を付けることができる。当時のノートPCはキーボードに傾斜を付けるために伸縮式のスタンドを底面に内蔵していることが多かったが、バッテリーを折り返してキーボードスタンドとするアイデアは革新的だった。 digital HiNote Ultraシリーズは1スピンドルPCで、FDDは内蔵していない。バッテリパックを折り返した時にデスクとの間に出来る楔形の空間に、付属品のFDDドックが収まる。この他、PCMCIAスロット付きFDDドックや、CD-ROMドライブやステレオスピーカーを内蔵したMobileMediaがオプションとして設定されていた。 この当時のカラー液晶内蔵ノートPCは一般に高価なものだったが、Digital HiNote Ultraシリーズはその中で更に高価な存在だった。TFTカラー液晶搭載の475CT(FR-P74WC-AJ)の発売時の定価は528,000円である。
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