Dark Model発足と渡米後の活動
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「オオエタツヤ」の記事における「Dark Model発足と渡米後の活動」の解説
2012年6月、オオエは新プロジェクトであるDark Model を立ち上げる。Dark Model はCaptain Funk、 OE(オー・イー)が作り出してきた楽曲とは異なり、壮大でドラマティックな、オーケストラサウンドを取り入れたインストゥルメンタルのエレクトロニック・ミュージックに特化していることが特徴だ。Dark Model発足後は、特に北米を中心にメディア・広告への楽曲提供とライセンス使用が大幅に増加する。2012年から2015年の3年間にDark Modelを含むオオエの楽曲のライセンス使用は軽く100本を超えた。また、使用される媒体の幅も映画、ドラマ、テレビコマーシャルなど多岐にわたる。このことからもDark Model が作り出す楽曲の多様性と、メディアとの親和性の良さがうかがえる。2012年以降ライセンス使用された例では、映画(ニール・ブロムカンプ監督・脚本による2013年 の米国SF映画『エリジウム』(Elysium)の初公開映像に収録されたことをはじめ、2012年の米国スリラー映画 『ペーパーボーイ 真夏の引力』(出演マシュー・マコノヒー、ザック・エフロン、ジョン・キューザック、ニコール・キッドマン)の予告編コマーシャル、レクサス、オークリー、Xbox「Forza Motorsport 5」、ウイルソン・スポーティング・グッズなどが挙げられる。また、2012年12月、Dark Modelの『Oath(ダブステップ・リミックス)』は米国の加入者数第一位の携帯電話事業者ベライゾン・ワイヤレスのテレビCM 『Droid DNA -Extra Sensory』にそのアートワークと共にフィーチャーされ、全米で放送された。 Dark Model発足後のオオエの活動で特筆すべきは、ライセンス使用の増加だけではない。2013年9月、オオエはアメリカ、ニューヨークに活動拠点を移すことを決断し渡米。その後、2014年5月、Dark Model名義でのファースト・アルバム『Dark Model』をリリース、複数の米国音楽サイトから5つ星の評価を受けた。米有力レビュー誌Under the Gun Reviewはこのアルバムを、「最近記憶する中でもっとも優れたエレクトロニック・ミュージック作品の一つであり、また2014年の中で最も壮大で記憶に残る音楽の一つにたやすく入る。」と評しIndiemutiny誌は「私はリスナーのみなさんが今までDark Modelのような音楽を絶対聴いたことがないって言いきれますよ (中略)…このレコードは抜群の仕上がりで、たった一人の人間が作ったとは到底信じがたい。」と評した。2015年3月、このアルバムは第14回インディペンデント・ミュージック・アワード (The IMAs)の「ダンス/エレクトロニカ・アルバム」部門にノミネートされている。 2017年3月、Dark Model名義でのセカンド・アルバム『SAGA』をリリースし、2018年4月、このアルバムは第16回インディペンデント・ミュージック・アワードの「ベスト・ダンス/エレクトロニカ・アルバム」を受賞した。
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