Charles I, Duke of Bourbonとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Charles I, Duke of Bourbonの意味・解説 

シャルル1世 (ブルボン公)

(Charles I, Duke of Bourbon から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/28 02:37 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
シャルル1世
Charles Ier
ブルボン公
オーヴェルニュ公
ブルボン公シャルル1世の石像
在位 1434年 - 1456年

出生 1401年
死去 1456年12月4日
フランス王国ムーラン
埋葬 フランス王国、スヴィニー修道院
配偶者 アニェス・ド・ブルゴーニュ
子女 一覧参照
家名 ブルボン家
父親 ブルボン公ジャン1世
母親 マリー・ド・ベリー
テンプレートを表示

シャルル1世(Charles Ier, 1401年 - 1456年12月4日)は、ブルボン公およびオーヴェルニュ公(在位:1434年 - 1456年)、クレルモン伯。公位を継承したのは父ジャン1世の死後であるが、ジャン1世は1415年アジャンクールの戦いで捕虜となったまま1434年にロンドンで死去しており、実質的にはその間に既に所領の統治を行っている。母はベリー公ジャン1世の娘でオーヴェルニュ女公のマリー・ド・ベリーである。

生涯

1416年に母方の祖父ベリー公が死去したことにより、オーヴェルニュとモンパンシエブルボン家に相続されるはずだった。しかし王家(ヴァロワ朝)がこれを認めず、1425年になって2つの領土相続が認められたが、王家が課税権・裁判権などを確保、ブルボン家断絶後所領は全て王家に譲られることを約束した上での決定だった[1]

百年戦争の間はブルゴーニュ派に敵対するアルマニャック派の一員としてフランス国王シャルル7世に対して忠実であり、1428年から始まったオルレアン包囲戦ではジャン・ド・デュノワラ・イルらと共にオルレアンの救援に赴いたが、1429年2月12日ニシンの戦いで包囲側のイングランド軍輜重隊を叩こうとしてジョン・ファストルフに逆襲され敗北、デュノワらと対立して勝手にオルレアンから離脱した[2][3][4]。しかしシャルル7世に引き続き仕え、同年9月ではパリ包囲戦に苦戦中のジャンヌ・ダルクに使者としてシャルル7世の攻撃中止命令を伝達、1430年コンピエーニュへ派遣されフランスからブルゴーニュへの引渡しを命じている(成功せず)[5][6]

1435年アラスへフランス・ブルゴーニュ講和会議の使者の1人として参加、アラスの和約を締結させた。しかし、シャルル7世とアルテュール・ド・リッシュモン大元帥が進める軍制改革と貴族への課税に反発、宮廷がメーヌシャルル4世を中心とする派閥で占められ自派が排除されたことも重なり、1440年にデュノワやアランソン公ジャン2世など他の貴族達と共にルイ王太子を擁立して反乱(プラグリーの乱)を起こし、リッシュモンに早期鎮圧され所領の一部を没収されている[7][8][9]

1456年に55歳で死去、長男のジャン2世が公位を継いだ。

子女

1425年ブルゴーニュジャン1世(無怖公)の娘アニェス1407年 - 1476年)と結婚した。2人の間には6男5女が生まれたが、ブルボン家嫡流の男系男子は息子の代で断絶することになる。

脚注

  1. ^ 上田耕造 2014, p. 127-128.
  2. ^ ジャン=ポール・エチュヴェリー 1991, p. 169-172.
  3. ^ レジーヌ=ペルヌー & マリ=ヴェロニック・クラン 1992, p. 378-380.
  4. ^ 樋口淳 2011, p. 107-108.
  5. ^ レジーヌ=ペルヌー & マリ=ヴェロニック・クラン 1992, p. 150, 161.
  6. ^ 樋口淳 2011, p. 120.
  7. ^ ジャン=ポール・エチュヴェリー 1991, p. 214-217, 242-245.
  8. ^ 樋口淳 2011, p. 144-147, 154-157.
  9. ^ 上田耕造 2014, p. 106-110, 112-126.

参考文献


先代:
ジャン1世
ブルボン公
1434年 - 1456年
次代:
ジャン2世
先代:
マリー・ド・ベリー
オーヴェルニュ公
1434年 - 1456年
次代:
ジャン2世

「Charles I, Duke of Bourbon」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Charles I, Duke of Bourbonのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Charles I, Duke of Bourbonのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシャルル1世 (ブルボン公) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS